資産運用に興味があるけど、何から始めればいいのか迷っていませんか?
金融市場は複雑で、理解するのが難しいかもしれません。
しかし、インデックス投資という手法を使えば、初心者でも簡単に投資を始められます。
今回の記事では、初心者でも始めやすい「インデックス投資」とは何か、仕組みやメリット・リスクについて詳しく解説。
インデックス投資は投資信託やETFを通じて行えますが、この2つがどう違うのかについても解説しています。
また、税制優遇のある「つみたてNISA」に対応した、インデックス型のおすすめ投資信託ファンドもご紹介。

関連記事:新たな投資方法「ソーシャルレンディング」とは?危ないって本当?仕組みを解説
インデックス投資とは?
「インデックス投資」とは、特定のインデックスに値動きが連動する、「インデックス型の投資信託やETF」に投資することです。
投資信託やETFとは、証券会社で購入できる金融商品のこと。
初心者はインデックス投資を始めるときに、ETFより投資信託を選ぶ人が多い傾向です。
そのため、インデックス投資=インデックス型の投資信託を買うこと、というイメージが一般的となっています。


そもそもインデックスとは?
「インデックス」とは、株式市場や債券市場などの全体的な動きを数字で示す指標のことをいいます。
例えば「日経平均株価」は、日本の株式市場を代表するインデックスです。
他にもアメリカの「ダウ平均株価」や、「S&P500」といったインデックスがあります。

代表的なインデックス(指数)の例
ニュースでよく取り上げられているのは「日経平均株価」や「ダウ平均株価」ですが、他にもさまざまな種類のインデックス(指数)があります。
投資対象 | インデックス | 構成銘柄 |
---|---|---|
日本株式 | 日経平均株価 | 東証第一部上場銘柄のうち225銘柄 |
TOPIX(トピックス) | 東証第一部上場の全銘柄 | |
米国株式 | S&P500指数 | 米国の代表的な企業500社 |
先進国株式 | MSCIコクサイ・インデックス | 日本を除く先進国22ヵ国の上場企業 |
日本債券 | NOMURA-BPI総合指数 | 日本の公社債(国債や社債など) |
先進国債券 | シティ世界国債インデックス | 先進国の国債 |
日本不動産 | 東証REIT指数 | 東証に上場する不動産投資信託の全銘柄 |
先進国不動産 | S&P先進国REIT指数 | 日本を除く先進国の不動産投資信託 |
商品(コモディティ) | CRB指数 | エネルギーや農産物などのコモディティ |
投資信託とは?
投資信託とは、株や債券といった複数の投資対象を詰め合わせたようなイメージの金融商品です。
投資のプロであるファンドマネージャーが、投資家から集めたお金をさまざまな株式・債券・不動産などに投資し、利益を出すことを目指します。
利益は投資家に分配される仕組みです。

一般の人々が、自分で株や債券を選ぶのは難しいですよね。
しかし投資信託ならプロに選んでもらえるので、初心者でも投資を始めやすいです。
また、ひとつの投資信託を保有するだけで、日本中や世界中の株・債券などを数百~数千種類保有したのと同じ効果が得られます。
そのため、手軽に分散投資が可能な点も、投資信託の魅力です。
インデックス型の投資信託とは?
インデックス型の投資信託とは、特定のインデックス(例えば日経平均株価)の動きを追いかける形で運用される投資信託のことを言います。
具体的には、日経平均株価が上がれば日経平均株価に連動する投資信託の価格も上がり、逆に指標が下がれば投資信託の価格も下がります。
このように、市場全体の動きに連動する投資信託へ投資することが、「インデックス投資」です。

なお、インデックス投資は「パッシブ運用」とも呼ばれます。
これは「受動的」という意味です。
インデックス型のETFと投資信託の違いは?
インデックス型のETF(Exchange Traded Fund)と投資信託は、どちらも資産運用の一形態で、インデックスを参考に資産配分を行うという点では似ています。
ひとつの銘柄を買うだけで、複数の株や債券に分散投資できる点も同じです。
しかし、いくつか重要な違いがあります。
- 取引方法
- 手数料
- 流動性
- 分配金
ETFは株式と同様に、取引時間中ならばいつでも売買が可能です。
一方、投資信託は基本的に一日の終値に基づいて売買が行われます。
そのため、ETFのほうが流動性は高いです。
またETFのほうが、運用手数料である「信託報酬」は安い傾向があります。
さらにETFで受け取った分配金(投資家に分配される利益のこと)は、自動的に再投資される点も、投資信託との違いです。
投資信託は、分配金を受け取ることが可能なものと、再投資する形式のものがあります。
関連記事:分散投資とは?リスクをおさえるには分散投資がおすすめ!方法と銘柄を紹介
アクティブ投資とは?
投資信託は「インデックス型」と「アクティブ型」の2種類に分けられます。
アクティブ型の投資信託の目的は、目標に定めたインデックスを上回るリターンを得ることです。
ファンドマネージャーが市場の情報を元に、個別の銘柄を選び、購入・売却する投資スタイルで運用されています。
関連記事:信用取引とは?危険って本当?手数料やメリットを初心者にもわかりやすく解説
インデックス投資とアクティブ投資の違い
インデックス投資とアクティブ投資、この二つの最大の違いは「市場を超えるパフォーマンスを追求するか、市場平均のパフォーマンスを目指すか」です。
アクティブ投資は、適切なタイミングで適切な銘柄を選び、市場平均を上回るリターンを目指します。
一方、インデックス投資は、特定の市場指数のパフォーマンスに連動するリターンを得ることを目指すスタイルです。
項目 | インデックス型 | アクティブ型 |
---|---|---|
運用目標 | インデックスと同じ値動きをする | インデックスを上回る運用成果を出す |
組入銘柄 | 各指数の構成銘柄 | 投資のプロが銘柄を選ぶ |
コスト | 低め | 高め |
投資期間 | 中長期 | 短期~中長期 |
運用成果 | 市況による | ファンドマネージャーの手腕による |
インデックス投資はローリスク・ローリターン
インデックス投資は、一般的にリスクが低い代わりに、期待できるリターンも低めの投資とされます。
市場全体の動きに連動するため、市場が急激に上昇する場合も急落する場合も、その動きに追従するのが特徴です。
またインデックス投資は個々の銘柄に依存せず、広範囲の銘柄に投資するため、特定の銘柄の影響を受けにくいという特徴もあります。
一方、アクティブ投資は高いパフォーマンスを追求できる代わりに、ハイリスクです。
アクティブ投資ではファンドマネージャーのスキルや経験が重要であり、ベンチマークを下回る運用成果にとどまる場合もあります。
インデックス投資はコストが安い
投資信託を保有している投資家は、運用手数料として「信託報酬」を支払わなくてはなりません。
インデックス型の投資信託は、アクティブ型に比べて、この信託報酬が安いというメリットがあります。
インデックス型の投資信託は市場全体の動きに連動するため、銘柄の選択やタイミングを考える必要がないからです。
その結果、運用コストを抑えられ、その分投資家のリターンにつながります。
一方アクティブ型の投資信託は、コストが高いというデメリットがあります。
アクティブファンドのほうが、運用に手間がかかるほか、ファンドマネージャーへの報酬も必要となるためです。
インデックス投資は値動きがわかりやすい
インデックス型の投資信託は、投資対象となるインデックスの動きを追っているため、値動きがわかりやすいです。
例えば、S&P500に連動する投資信託を持っている場合、S&P500の動きを見るだけで、自分の投資信託の動きを予想できます。
なおインデックスの値動きと、それをベンチマークとしている投資信託の値動きは、100%同じではありません。
ベンチマークとしているインデックスと差が少ない値動きで運用できている投資信託ほど、優秀だと評価されます。
関連記事:株を買うならどこの証券会社がおすすめ?手数料や銘柄数を徹底比較!
インデックス投資の2つのメリット
インデックス投資のメリットをご紹介します。
- 運用成績がいい
- 知識が少なくてもほったらかしの分散投資が始められる
①運用成績がいい
インデックス投資の一つの大きなメリットは、運用成績が良いことです。


インデックス投資では、市場平均のリターンを追求します。
例えば過去数十年間を振り返ると、アメリカ経済は長期的に見れば、ずっと右肩上がりで成長を続けてきました。
アメリカの株価指数であるS&P500に連動する投資信託へ投資していれば、自然と儲かったということです。
一方アクティブ投資の運用成果は、ご説明してきた通り、ファンドマネージャーの手腕に左右されます。
高い成果を出そうとした結果、それが裏目に出て、指数を大きく下回ってしまうファンドもあるのです。
このように、投資のプロであるファンドマネージャーでさえ、市場平均を上回るパフォーマンスを安定して出し続けるのは難しいとされています。
②知識が少なくてもほったらかしの分散投資が始められる
インデックス投資は、市場全体の動きに連動するため、個々の銘柄を選ぶ必要がありません。
銘柄選びの知識がなくても、市場全体が成長すれば、投資資金も成長します。
例えばS&P500指数に連動するインデックス型投資信託に投資すれば、アメリカの主要500企業に分散投資するのと同じ効果がありますよ。

さらに毎月一定額を決まったタイミングで自動投資する「積立設定」をおこなっておけば、ほったらかし投資が可能です。
関連記事:株を買うタイミングはいつ?初心者が知っておきたい株の買い方・売り方
インデックス投資はおすすめしない?失敗する?
「インデックス投資はおすすめしない」「失敗する」というような口コミ・評判を目にすると、本当にインデックス投資を始めるべきか不安になりますよね。
しかし結論から言うと、インデックス投資は、投資未経験の初心者にもおすすめの資産運用方法です。
- NISAやiDeCoといった国の制度で、運用益を非課税にできる
- ひとつの銘柄を保有するだけで分散投資できる
- 積立設定をしておけば、投資のタイミングでミスをする心配がない
- 低コストで運用できる
- 知識がなくてもプロに運用を任せられる
- 忙しくてもほったらかし投資ができる
- さまざまな投資方法の中でも比較的リスクが低い

とはいえ投資信託は、元本が保証されている商品ではありません。
インデックス投資であっても、損をする可能性がゼロではないことも覚えておきましょう。
関連記事:【初心者向け】株式投資おすすめの勉強方法6選!身につけるべき基礎知識も解説
インデックス型投資信託の選び方!どんな種類がある?
投資信託でインデックス投資を始めてみようと思っても、どの銘柄を選べばいいか迷ってしまいますよね。
銘柄の選び方をご紹介します。
- 投資対象の資産
- 投資対象の国
- 信託報酬の安さ
- 純資産総額は充分か
①投資対象の資産
インデックスファンドを選ぶ際には、投資対象の資産を確認することが重要です。
あなたの年齢や資産状況をもとに、リスク許容度を考えて、保有比率を調整しましょう。
20代や30代の方には、株式を中心とした、積極的な運用がおすすめされています。
一方50代や60代の方は、ローリスクな債券も取り入れた、「守り」寄りの投資を検討する方が多いです。
株式
「株式」に分散投資するインデックス型の投資信託は、人気が高いです。
比較的大きな値上がり益を狙えます。
インデックス投資であっても、しっかりお金を増やしたいと考えている人には、いい選択かもしれません。
ただし、想定外の動きで価格が下がるリスクもあります。
債券
国や企業が発行する、「債券」に分散投資する投資信託です。
発行元が倒産しなければ、債券は満期になるまでに、元金と利子をしっかりともたらします。
債券は市場での価格変動が株式に比べて安定しており、ローリスクです。
ただし、現在の金利は世界的に低く、債券投資のみで大きな利益を期待するのは難しい状況になっています。
そのため債券に投資する銘柄は、リスク管理の目的でポートフォリオに取り入れるのがおすすめです。
また「定年退職が近く、大損すると取り返すのが難しい」「リターンはわずかでもいいから、リスクをおさえたい」という方にも向いています。
不動産
不動産が投資対象の投資信託を、「リート(REIT)」といいます。
REITは、オフィスビル・ショッピングモール・ホテルなどを所有し、その施設から得た家賃や売却利益を投資家に配る仕組みです。
分配金の利回りが高めという点で人気を博しています。
商品
金や原油、穀物などの商品(コモディティ)を対象とする投資信託です。
商品市場は、株式とは違う値動きをする傾向があります。
分散投資の一環として、ポートフォリオに組み込む投資家が増えてきていますよ。
②投資対象の国
同じ「株式」に投資するインデックス型の投資信託でも、どんな国の株価指数に連動するかが異なります。
自分が将来有望だと思う国や地域を選ぶといいでしょう。
特に全世界・米国に投資できるファンドは、将来有望との意見が多く、人気です。
全世界
ひとつの銘柄を保有するだけで、全世界の株や債券に投資できるインデックス型投資信託もあります。
分散投資の効果が高く、人気です。
「特定の地域に偏った投資は避けたい」という方におすすめとなっています。
国内
日本の株や債券を投資対象とするインデックス型の投資信託は、情報収集のしやすさが特徴です。
日経平均株価やTOPIX(トピックス・東証株価指数)、JPX日経インデックス400などに連動します。
ただ、日本は少子高齢化が進んでいるため、経済成長も停滞するのではないかという意見も。
高いリターンが見込めるとは限らないでしょう。
米国
米国の株や債券を投資対象とするインデックス型の投資信託です。
NYダウ(ダウ平均株価)、S&P500などの指数に連動します。
米国は世界一の経済大国であり、今後も成長が見込まれているため、人気の投資先です。
先進国
アメリカや欧州などの先進国に投資する投資信託です。
これらの国々の経済は既に発展が進んでおり、急激な成長は期待できないものの、一定の安定性があります。
したがって、先進国での運用は、新興国に比べて安定したリターンを期待できる点が魅力です。
新興国
経済がまだ安定していない新興国に投資する投資信託は、大きな成長が見込める一方で、リスクも高いです。
特に通貨の価値が大きく変動する可能性があるため、注意が必要となります。
しかし大きなリターンを狙いたい方は、検討してみましょう。
④信託報酬の安さ
次に、信託報酬の安さもポイントとなります。
信託報酬とは、投資信託を運用するために必要な費用のことです。
低ければ低いほど投資家のリターンにつながります。
同じような投資対象を持つインデックスファンドを比較する際は、信託報酬をチェックして、より低コストなファンドを選ぶといいでしょう。
⑤純資産総額は充分か
さらに、インデックスファンドの純資産総額も重要な選択基準です。
大きな規模のファンドを選ぶことをおすすめします。
なぜなら大きなファンドの方が、小さなファンドより、適切に分散投資できるからです。
さらに、大きな規模のファンドは運用コストを低く抑えることができます。
純資産総額10億円以下のような小さな規模のファンドでは、運用期間が終わる前に早期償還される可能性もあるので、注意してください。
関連記事:株を始める最低資金はいくら?1株数百円からできる初心者におすすめの少額投資
おすすめのインデックス型投資信託4選|つみたてNISA対象!
おすすめのインデクス型投資信託をご紹介します。
将来有望だとされている指数に連動する、信託報酬が安い人気銘柄を厳選しました。
また、これらの銘柄は、つみたてNISAでも投資が可能です。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
①eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
資産クラス | 全世界株式 |
---|---|
連動する指数 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
基準価額 | 18,074円 |
純資産額 | 1兆0,937.34億円 |
信託報酬(税込) | 0.1133% |
eMAXIS Slim 全世界株式は、全世界の大中小型株を含む市場全体の動きを追いかける投資信託です。
信託報酬が低く、つみたてNISAにも対応しているので、初めてのインデックス投資にもおすすめです。
②eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
資産クラス | 米国株式 |
---|---|
連動する指数 | S&P500指数 |
基準価額 | 20,666円 |
純資産額 | 2兆0,915,03億円 |
信託報酬(税込) | 0.09372% |
eMAXIS Slim 米国株式は、世界最大の経済大国であるアメリカの500種類の大型株の動きを追いかける投資信託です。
これ一つでアメリカの主要な株式に広範に投資することができます。
③SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
資産クラス | 米国株式 |
---|---|
連動する指数 | S&P500指数 |
基準価額 | 19,448円 |
純資産額 | 約8,292億円 |
信託報酬(税込) | 0.0938%程度 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドも、アメリカの大型株500社の動きを追いかける投資信託です。
信託報酬が非常に低く、コストを抑えたい方におすすめですよ。
④楽天・全米株式インデックス・ファンド
資産クラス | 米国株式 |
---|---|
連動する指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
基準価額 | 21,073円 |
純資産額 | 9,104.93億円 |
信託報酬(税込) | 0.162% |
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、アメリカの大企業だけではなく、中小企業にも幅広く投資できるのが特徴。
米国の約4,000銘柄を網羅した指数に連動する運用成果を目指します。
大手企業だけではなく、中小企業にも投資したい方へおすすめです。
関連記事:新興国株式インデックスファンドのおすすめ4選!保有しておくべき?今後の見通しを解説
インデックス投資のやり方
インデックス投資は、まず投資対象となるインデックスを選び、それに連動する投資信託を選んで購入するステップから始まります。
そして、その後も定期的に投資を続けることで、長期的な資産形成を目指す方法がおすすめです。
- 投資したいインデックスを選ぶ
- 目当てのインデックスと連動する投資信託を選ぶ
- 購入する証券会社を選ぶ
- 積立設定をして購入する
STEP1.投資したいインデックスを選ぶ
まず最初に、選び方の項目でご紹介してきた「投資対象の資産や国」ごとの違いを意識しながら、どのインデックスに連動する投資信託を保有するのか選びます。
インデックスの選択は、インデックス投資において非常に大切な要素です。
投資の成果(リターン)は、どのインデックスに投資するかによって左右されます。
STEP2.目当てのインデックスと連動する投資信託を選ぶ
次に、投資したいインデックスと連動する投資信託を選びます。
投資したいインデックスに複数の商品がある場合は、信託報酬がより安い銘柄を選ぶのがおすすめです。
STEP3.購入する証券会社を選ぶ
どの銘柄に投資したいか目星を付けたら、続いてその銘柄の取り扱いがある証券会社で、口座開設します。
投資信託の取り扱い銘柄は、証券会社によってさまざまです。
中でも業界最大手のSBI証券は、投資信託の銘柄数が多いため、おすすめですよ。
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なお、投資信託の購入手数料は、無料の証券会社が多いです。
STEP4.積立設定をして購入する
投資信託は都度購入することもできますが、積立設定をして、定期的に一定額を投資する方法がおすすめです。
運用額を徐々に増やしていくことができます。
購入タイミングを分散することで、リスクを軽減できるのもメリットです。
最低積立金額は証券会社によって異なりますが、100円から設定できるところが多いですよ。
積立頻度は「毎月」「毎週」「毎日」などから選択可能です。
関連記事:利回りが高い投資信託=優秀ではない!?計算方法や「平均利回り」との違い
インデックス投資におすすめの証券会社3選
大手ネット証券の「SBI証券」、「松井証券」、「マネックス証券」は、インデックス投資におすすめの証券会社です。
豊富な商品ラインナップと低コストなサービスは、インデックス投資はもちろん、幅広い投資ニーズに対応します。
さらに、3社とも100円から積立が可能で、購入手数料は無料(ノーロード)です。
SBI証券
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,635件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 充実のサービス |
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口座数もネット証券では一番多いので、「どこにしようか迷っていて決められない」「大手で始めたい」という方にもおすすめ!
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関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
松井証券
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,240件 |
株式以外 | FX 先物・オプション |
口座開設・取引までの日数 | 最短3日 |
特徴 | 使い勝手の良いツール お得な手数料 手厚いサービス |
松井証券の取扱銘柄は1,240本。
ネット証券の中でもトップクラスの本数を誇ります。
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関連記事:松井証券の評判・口コミまとめ!手数料や投資信託についても解説
マネックス証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,235件 |
株式以外 | 債券 FX 先物・オプション 金・プラチナ |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 100円から始められる 米国株に強い お得なマネックスポイント |
マネックス証券は、ネット証券中でもトップクラスとなる1,235本もの取扱銘柄を誇ります。
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関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説
インデックス投資の2つの注意点
インデックスを始めるうえで、知っておきたい注意点をまとめました。
- 長期投資を前提としている
- 市場全体がマイナスのときは勝てない
①長期投資を前提としている
インデックス投資は、何年もかけて取り組むことを前提とした投資方法です。
市場全体の動きに連動する投資であるため、短期的な変動を気にせず長期的な視点で投資を行うことが重要となります。
FXのように、短期間で莫大な利益を上げられる投資方法ではない点に注意してください。
②市場全体がマイナスのときは勝てない
また、インデックス投資の特性上、「市場全体がマイナスのときは勝てない」ことも覚えておきましょう。
しかし、逆に言えば市場がプラスに転じたとき、その恩恵をしっかりと受け取ることができます。
なお一定額の積立投資をしている場合は、市場全体が値下がりしているときはたくさん買われる・市場全体が値上がりしているときは少なく買われるため、市場全体がマイナスのときは投資のチャンスと考えることもできますよ。
関連記事:投資信託おすすめ銘柄&証券会社人気ランキング!初心者向け最新情報まとめ
インデックス投資はこんな人におすすめ!
インデックス投資は、以下のような人におすすめです。
- 長期的な資産形成を目指す人
- 手間をかけずに投資を行いたい人
- リスクを抑えて投資を行いたい人
これらの条件に当てはまる人は、インデックス投資を試してみる価値があります。
関連記事:つみたてNISAの利益をシミュレーション!将来いくらになる?
インデックス投資に関するよくある質問
インデックス投資に関する、よくある質問に回答します。
- 投資信託やETFでインデックス投資をすると配当金はもらえるの?
- NISAとインデックス投資の違いは何?
- インデックス投資は失敗する?
Q.投資信託やETFでインデックス投資をすると配当金はもらえるの?
インデックス投資では配当金がもらえません。
しかし代わりに、分配金はもらえます。
ただしどのように配当金が扱われるかは、具体的な商品によって異なることを知っておきましょう。
分配金を受け取る形式の投資信託では、配当金は定期的に投資家に分配されます。
これは現金として受け取ることも、再投資することも可能です。
一方で、分配金再投資型の投資信託では、配当金は自動的に再投資されます。
なお、ETFの分配金は、再投資されるのが基本です。

Q.NISAとインデックス投資の違いは何?
NISAとインデックス投資は、異なる分野の概念です。
NISAとは、日本版の個人向け少額投資非課税制度のこと。
年間一定額までの投資収益が、非課税になるという優遇措置があります。
非課税期間や投資額には限度がありますが、株や投資信託などで得た利益が税金から免除されるので、どんどん活用するのがおすすめです。
一方、インデックス投資とは、特定の株価指数をなるべくそのまま再現しようとする投資方法のこと。
例えば、日経225やS&P500などの株価指数に連動する投資信託やETFに投資することで実行できます。
NISAの枠内でインデックス投資を行うと、インデックス投資で得た利益を非課税にすることが可能です。
Q.インデックス投資は失敗する?
インデックス投資は株価指数に連動した投資なので、市場全体が下落すれば、あなたの投資も減少します。
しかし、これはインデックス投資が「失敗」という訳ではなく、市場全体の動きに連動するための結果です。
また投資全般に言えることですが、短期的な価格の変動に一喜一憂せず、長期的な視野で投資を考えることが大切となります。
インデックス投資の目的は、一定の指数に対して中長期でのリターンを追求することです。
市場全体が成長すれば、それに連動して投資額も増えていきます。
リスクが全くないわけではありませんが、それでもインデックス投資は長期的に見てリスクを分散し、堅実にリターンを追求する方法とされていますよ。
まとめ~インデックス投資とはコツコツ資産形成できる方法!~
インデックス投資とは、市場全体の動きに連動する投資のことを指し、長期的な視点で安定した資産形成を目指す方法です。
リスクを抑え、運用コストも低く、そして長期的には運用成績も良好という特徴があります。
また専門知識がなくても始められ、つみたてNISAと組み合わせることで、投資利益を非課税にすることも可能です。
しかしながら、市場全体がマイナスの時には勝てないという特性もあります。
とはいえ、コツコツと投資を続けることで、長期的な資産形成を目指すことが可能です。
この点を理解した上で、自身の投資スタイルやライフスタイルに合わせて活用しましょう。
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