資産形成の一つとして投資する人は増え、ネット証券の参入もありオンラインで気軽に証券口座を開設できるようになりました。
そこで多くの方は、証券口座は複数持つべきなのか、と疑問に思うでしょう。
結論から言うと、証券口座は複数持つべきです。
このページでは、証券口座を複数持つべき理由と、そのメリットとデメリットについて解説しています。
また、複数口座開設する際のおすすめの組み合わせを紹介していますよ。
どの証券会社で口座開設すべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
なぜ証券口座は複数持つ方がいい?
証券口座は複数持つと良いです。
証券口座によって特色は異なりますので、複数の証券口座を使い分けることで多数のメリットを受けることができるのです。
実際のところ、経験のある投資家でも一つの口座のみで理想の投資スタイルを実現することは難しく、証券口座を複数持つことでリスクヘッジしている場合が多いです。
証券口座は、一つの証券会社につき1口座なので複数の証券会社で口座開設することになります。
ただし、証券口座の開設には審査がありますので、注意しましょう。
ネット証券の口座開設方法!必要なもの・かかる日数・口座の違いなどをやさしく解説
NISAは一人1口座まで
証券口座は複数開設できますが、NISA口座は全金融機関を通して一人1口座までとなります。
NISA口座の開設は、取扱い銘柄の豊富さや手数料の安さなど、選定基準に優先順位を設けて慎重に検討しましょう。
NISA口座の切り替えは可能ですが、1年単位でしか変更できず、口座の廃止通知書を取り寄せるなど、切り替えには手間がかかります。
NISA口座はできるだけ自身が納得できるところで口座開設しておくと良いですよ。
つみたて(積立)NISAおすすめの銘柄10選&ネット証券3社を紹介!選ぶポイントも分かりやすく解説
証券口座を複数持つメリット6つ
それでは、証券口座を複数開設するメリット6つを解説していきます。
- ニーズによって使い分けられる
- 手数料など運用コストを抑えられる
- IPOの当選確率アップを狙える
- 幅広く情報収集ができる
- 分散投資でリスクヘッジができる
- 自分に合う証券会社が見つかる
①ニーズによって使い分けられる
証券会社によって、以下のように特色が異なります。
- 手数料の安さ
- 外国株銘柄の豊富さ
- ポイント投資
- 少額投資ができる
- IPO実績の多さ
証券口座によって、それぞれ足りない部分を補う形で複数口座を持っていると、バランス・効率良く投資をおこなえます。
それぞれの証券会社の強みを活かすために、自身が求めるニーズに応じて複数口座を使い分けると良いですよ。
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②手数料など運用コストを抑えられる
複数の証券口座を使い分けることで、取引手数料などの運用コストを低く抑えられます。
証券会社によって、手数料無料プランを提供しているところがありますよ。
SBI証券や楽天証券では、1日の取引金額の合計額100万まで、松井証券では50万まで手数料が無料です。
例えば、上記3社で口座開設した場合、1日の取引合計額250万までは手数料が無料となるんです。
とにかく運用コストを抑えたい人は、手数料の安い証券会社を複数開設することをおすすめします。
手数料が安いネット証券はどこ?それぞれの証券会社の特徴を徹底比較!
③IPOの当選確率アップを狙える
複数口座を持つことで、IPO(新規公開株)の当選確率アップが狙えます。
IPOは購入権利が抽選となるため、なるべく多くの証券会社から抽選することで当選確率を上げられます。
特にSBI証券では、IPO実績が122社とトップクラスでおすすめです。
次に楽天証券で74社、マネックス証券では65社のIPO実績がありますよ。
IPO抽選が目的の人は、IPO実績の多い証券会社がおすすめです。
IPO株の買い方を分かりやすく解説!買う際のポイントやおすすめ証券会社
④幅広く情報収集ができる
証券口座を複数開設するメリットの一つに、利用できるサービスが増えることがあります。
証券会社は、それぞれ独自のサービスを提供しています。
「会社四季報」「日経テレコン」「バロンズ・ダイジェスト」など、各社が提供するサービスから幅広く情報収集するために、複数口座を利用する人は多いです。
また、証券会社によって公表されている表やチャートなどから得た情報は、他の証券会社での取引でも活用できますよ。
⑤分散投資でリスクヘッジができる
複数口座に資金を分散してリスクヘッジができる、というメリットもあります。
大手証券会社が倒産してしますリスクはゼロではありません。
また、ネット証券ではシステムエラーやサーバーダウンにより、一時的に取引不可能になることも稀にあります。
こういったトラブル発生時、複数口座を持っているとリスク分散ができて便利ですよ。
⑥自分に合う証券会社が見つかる
ニーズに合わせて複数口座を使い分けているうちに、自分自身にもっとも合う証券会社が見つかりますよ。
口座開設や口座維持に費用は発生しませんので、複数社を試して使いやすい証券会社を見つけてみましょう。
また、慣れてくると自分が積極的に投資したい出資先も見えてくるでしょう。
国内株や外国株など、自分の投資スタイルに合わせてメイン運用したい証券口座を決めると良いですよ。
証券口座を複数持つデメリット3つ
証券会社を複数持つメリットを解説してきましたが、ここからはデメリットを3つ解説します。
- 確定申告が複雑
- 複数の口座管理は大変
- 投資資金を一点集中しにくい
①確定申告の手続きが面倒くさい
投資である一定の運用益がある人は、損益通算で確定申告する必要があります。
複数口座を持っていると、確定申告の申請も複雑化するため、面倒くさいと感じる人が多いです。
確定申告の手間を省くためにも、証券口座の開設時には「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶことをおすすめします。
源泉徴収のある特定口座で解説しておくと、口座のある証券会社が自動で税金を引いてくれ、確定申告が不要になるのです。
ただし、複数ある口座のうちどれか一つの口座でマイナス損益があったとすると、税金を払いすぎている可能性があります。
その場合、払いすぎた税金を還付してもらう為に損益通算が必要になるので注意してください。
②複数の口座管理が大変
証券口座を複数持つ大きなデメリットとして、口座管理の大変さがあります。
証券口座によって取引ツールがありますが、ログインするためにID・パスワードが必ず発行・設定されています。
証券会社のIDやパスワードはセキュリティ対策で複雑化されていることがほとんどですので、万一忘れてしまった場合、自力で思い出すことは困難です。
ログイン情報はメモに残すなどして、なくさないようにしっかりと管理しておきましょう。
③投資資金を一点に集中しにくい
複数口座を持つことで、投資資金がどうしても分散してしまいます。
ある商品をスピーディーに、出来るだけ多く購入したい場合でも、分散した資金を一点に集めようとすると手間がかかります。
複数口座をうまく使い分けるためには、証券口座ごとに取引ルールを定め、入金額や取り扱う商品を決めておくと良いですよ。
初心者の場合、管理があいまいになりがちなので、上記のように口座ごとの取引ルールを設けるように意識しましょう。
おすすめのネット証券の組み合わせ
複数口座を効率よく使い分けるためには、それぞれの特色や強みを活かして証券会社を組み合わせると良いです。
特におすすめが下記3社の組み合わせです。
- 手数料の安いSBI証券
- 米国株に強いマネックス証券
- 取引ツールが使いやすい松井証券
手数料が安いSBI証券
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 充実のサービス |
口座開設数が業界最大のSBI証券は、1日の取引手数料が100万円まで無料になるプランがあります。
国内株式に強く、国内株式個人取引シェアは業界No.1です!
また、IPO実績数もトップクラスに高いのが特徴です。
総合的な面からも、初心者に口座開設をおすすめしたいネット証券ですよ。
\口座数&総合力No.1!/
関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
米国株に強いマネックス証券
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,235件 |
株式以外 | 債券 FX 先物・オプション 金・プラチナ |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 100円から始められる 米国株に強い お得なマネックスポイント |
マネックス証券は米国株に強く、積極的に米国株取引をおこないたい人におすすめのネット証券です。
米国株だけでも取扱銘柄数は4500本を超えており、大型から中小型銘柄までバリエーションも豊富に揃っています。
また、マネックス証券はIPO実績が65社とSBI証券に次いで高いです。
米国株に強いマネックス証券と国内株に強いSBI証券を、組み合わせて運用することをおすすめします。
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関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説
取引ツールが使いやすい松井証券
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,580件 |
株式以外 | FX 先物・オプション |
口座開設・取引までの日数 | 最短3日 |
特徴 | 使い勝手の良いツール お得な手数料 手厚いサービス |
100年の歴史がある松井証券は、多くの投資家からも信頼される安心・安定のネット証券です。
豊富な投資ノウハウから、初心者でも取引をスタートしやすい環境が整っています。
また、大きな特徴として圧倒的に使いやすい取引ツールがあります。
情報収集用のアプリやツールを無料で使え、アナリストによる企業ごとの分析を無料で閲覧することもできますよ。
1日50万円までは取引手数料が無料となるので、SBI証券と合わせると、1日150万円まで手数料無料で取引できますね。
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関連記事:松井証券の評判・口コミまとめ!手数料や投資信託についても解説
まとめ~証券口座は目的に合わせて複数口座を使い分けよう~
証券口座は複数を使い分けてバランス良く運用することをおすすめします。
ただし、複数口座を持つことにより、確定申告の複雑化や資金の分散などデメリットがあることも理解しておきましょう。
口座開設や口座維持には費用がかかりません。
複数口座を利用することで、それぞれに足りない要素を補い、証券会社のいいとこ取りをしていきましょう!
手数料の安さやIPO実績の高さ、投資したい出資先があるかなど、自分に合う組み合わせを見つけるために、このページを参考に証券口座の開設を検討してください。
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