副業や小遣い稼ぎで株式投資をおこなっている人にとって、
しかし株の自動売買を利用することで、常にマーケットを注視し続けなくても、売買注文を自動でおこなえます。
今後はAI(人工知能)によって、さらに高度な株の自動売買が可能になるといわれる時代です。
このページでは、株の自動売買の仕組みや注文方法について解説していますので、今のうちに自動売買について理解しておきましょう。
また、メンタルや時間面でのメリット・デメリット、証券会社のおすすめ自動売買のツールもあわせて紹介していますので、興味のある人はぜひ参考にしてください。
- 株の自動売買について(仕組みやツールの種類)
- 自動売買の注文方法11種類を紹介
- 株の自動売買のメリット・デメリット
- 証券会社で使える自動売買ツール5選
株の自動売買とは?
株の自動売買とは、あらかじめ設定しておいたルールををもとに、株の売買を自動でおこなってくれるシステム・ツールのことを指します。
常にパソコンの前で株式市場を観察し続けるのが難しくても、売買注文を自動化することで、時間と手間が大幅に削減されるのが特徴です。
株の自動売買の種類
- 証券会社が提供する自動売買ツール
- 自動売買プログラムの市販ソフト
自動売買初心者には、証券会社が提供している自動売買ツールがおすすめです。
多くの証券会社が自動売買ツールを無料で提供しています。
有料の市販ソフトもありますが、中には「必ず稼げる」と謳っていながら、実際には損をしてしまうようなものもあります。
投資において「絶対に稼げる方法」はありません。
大きく稼ごうとすればするほど、高いリスクがつきまといます。
このようなうまい話に騙されないよう、注意が必要です。
株の自動売買のメリット
株の自動売買のメリットについて解説します。
- 時間に縛られず手間も省ける
- 売買のチャンスを逃しにくい
- 感情を排除して機械的に取引できる
①時間に縛られず手間も省ける
株は平日の昼間しかリアルタイムで売買できません。
専業投資家でもない限り、日中パソコンに張り付いて株式市場を見続けるのは難しいです。
「株取引に興味があるけど、平日は仕事だから参入しづらい」と感じている人も多いでしょう。
しかし株の自動売買を利用すれば、設定に基づいて勝手に取引してくれるので、常にチャートを見続ける必要がありません。
仕事をしている人でも、生活スタイルに関係なくトレードできます。
投資にかける時間や手間を大幅に省けるのです。
②売買のチャンスを逃しにくい
人間が自分でデイトレードやスキャルピングをおこなうには、集中力や捻出できる時間の問題がつきまといます。
システムにトレードをおまかせできる株の自動売買では、マーケットが開いている時間帯なら、休まずにずっと稼働してくれるので、売買のチャンスを逃しにくいです。
「自分がトレードできない時間帯に、もし大きな利益を得られるタイミングが来たら…」と気にすることも減るはず。
③感情を排除して機械的に取引できる
自分の中で「〇円に値下がりしたら損切りする」とルールを決めておいても、「もう少し待てば値上がりするのでは」とつい期待してしまい、結果的に損失が大きく膨らむ…という失敗はありがちです。
希望的観測や焦りといった感情に振り回されて、なかなか思うような成果が上げられないトレーダーも多いでしょう。
株の自動売買では、感情の要素を排除した機械的な取引ができます。
投資方針をブレさせることなく、冷静かつ素早いトレードが可能です。
株の自動売買のデメリット
株の自動売買は万能というわけではありません。
少なからずデメリットが存在します。
- 想定外の動きに弱い
- 設定が難しくそれなりの勉強が必要
- FXの自動売買ツールに完成度は劣る
①想定外の動きに弱い
自動売買を効率的に活用するためには、事前にマーケットの動向をある程度予想し、それに対応したルール設定をしておきます。
しかし、マーケットが想定外の動きをすると、設定していた取引ルールが合わなくなってしまうのです。
それによって大きなリターンを得るチャンスを逃したり、想定外の損失を出す可能性があります。
自動売買というと、知識がなくてもほったらかしで利益を生み出し続けてくれるイメージを抱くかもしれません。
しかしすべての相場に対応できるわけではなく、100%稼げる保証はないと理解しておきましょう。
②設定が難しくそれなりの勉強が必要
株の自動売買を始めるには、まず最初にルールを設定する必要があります。
しかし初心者にとっては、このルールの設定が難しいです。
どのタイミングでいくらのエントリーをするのか、また何円になったら損切りするか決めるには、それなりの知識が求められます。
「初心者でも知識ゼロで簡単に始められる」というイメージを抱いていると、ギャップを感じるかもしれません。
とはいえ証券会社によっては、投資ルールを選ぶだけで始められる自動売買システムを提供しています。
このような「選ぶだけ」の自動売買は、比較的初心者でも参入しやすいです。
③FXの自動売買ツールに完成度は劣る
自動売買は株だけでなく、FXやCFDでもおこなわれています。
FXの自動売買ツールのほうが、完成度は高い傾向です。
以下のような要因が関係しているといわれています。
- 株の自動売買ツールは、FXの自動売買ツールほど普及していない。
- 株のほうが圧倒的に銘柄数が多い。
- 株はFXよりも市場が開いている時間が短い。
意図しない銘柄を勝手に購入してしまうこともあるため、注意が必要です。
株の自動売買におすすめのツール4選
ここからは、証券会社が提供する自動売買ツールのおすすめ4選を紹介します。
- マネックス証券「トレードステーション」
- インヴァスト証券「トライオートETF」
- IG証券「ProRealTimeチャート」
- SBI証券「オートレ225」
口座を持っていない人は、口座開設を検討してみてください。
①マネックス証券「トレードステーション」
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,235件 |
株式以外 | 債券 FX 先物・オプション 金・プラチナ |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 100円から始められる 米国株に強い お得なマネックスポイント |
マネックス証券は、「トレードステーション」が自動売買ツールとして利用できます。
情報が充実しており、分かりやすい自動売買ツールとして人気です。
マネックス証券の口座開設者は無料で利用できるのも魅力です。
トレードステーションが用いているプログラム言語は初心者でも理解しやすいEasy Languageとなっています。
また、自分用にカスタマイズもできますので上級者まで幅広く利用されているのが特徴です。
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関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説
②インヴァスト証券「トライオートETF」
総合評価 | |
---|---|
口座数 | – |
取引単位 | 1口 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 変動制 |
銘柄数 | 29銘柄 |
口座開設・取引までの日数 | 最短当日 |
「トライオートETF」は、インヴァスト証券が提供するETFの自動売買注文サービスです。
設定済みの自動売買プログラムを選べ、面倒な設定をする必要がないので初心者におすすめです。
トライオートETFは、24時間自動で取引をおこなってくれます。
利用者の半数以上が初心者ですが、経験者まで幅広く利用されているサービスですよ。
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関連記事:インヴァスト証券の評判・口コミを徹底解説!トライオートFXのメリット・デメリット
③IG証券「ProRealTimeチャート」
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | – |
取り扱い商品 | FX 先物・オプション CFD |
口座開設・取引までの日数 | 最短2日 |
特徴 | 豊富な通貨ペア FX以外も豊富 お得なキャンペーンが多い |
IG証券は、イギリスを拠点に置くグローバル証券会社です。
IG証券が提供する自動売買ツールには「ProRealTimeチャート」があります。
ProRealTimeチャートは、あらかじめ作成されているプログラム言語を導入することで、自動売買取引をおこなえます。
自動売買の設定を、シンプルにも複雑にも自由にカスタマイズできるのが特徴ですよ。
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関連記事:IG証券ノックアウトオプションのメリット・デメリット!攻略方法完全ガイド
④SBI証券「オートレ225」
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 充実のサービス |
業界最大手のSBI証券では、「オートレ225」という日経225に特化した自動売買ツールを提供しています。
オートレ225は、最初にルール設定をしておくことで自動で売買注文されます。
条件が整っている間は、繰り返し取引を自動でおこなってくれるので設定を都度する必要がないです。
また、デモ取引で事前に売買の練習もできるのが魅力です。
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関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
株の自動売買の方法
株の自動売買では、さまざまな注文方法が使われています。
各注文方法について理解しておきましょう。
- 指値注文
- 逆指値注文
- W指値注文
- ±指値注文
- Uターン注文
- リレー注文
- 時間指定注文
- バスケット(一括)注文
- トレーリングストップ注文
- リスト注文
- IOC注文
自動売買の注文方法は充実しているので、自分の投資スタイルに合ったものを見つけましょう。
ただし、証券会社の自動売買ツールによって、注文方法の充実度は異なりますので、事前に確認してください。
①指値注文
「指値注文」とは、取引する銘柄に対して、「○○円以下で買いたい」「○○円以上で売りたい」と、あらかじめ任意の値段を設定して注文する方法です。
日中仕事をしているなど忙しい人は、値動きを注視して希望の価格で売買注文することは難しいです。
指値注文を活用すると、希望価格での取引を自動でおこなってくれます。
②逆指値注文
「逆指値注文」は、指定した価格に到達すると、自動で売買発注がされる方法です。
「○○円まで価格が下落すれば売る(売り注文)」「○○円まで価格が上昇すれば買う(買い注文)」と、設定できます。
上昇や下落のトレンドに従って注文を発注することができるので、逆指値の設定をしておくと相場の流れに乗りやすいですよ。
また、損失の拡大を防ぐロスカットの役割も果たしてくれます。
③W指値注文
「W指値注文」とは、指値と逆指値を同時に発注する方法のことです。
W指値注文を活用することで、値上がり時の利益確保が可能になります。
また、値下がり時にはロスカット設定で損失拡大を防ぐことができます。
日中は忙しくて株価を確認できない人や、細かく売買タイミングを計りたい人におすすめの注文方法ですよ。
④±指値注文
「±指値注文(プラマイ指値)」は、始値・終値や約定価格など、未確定の価格を基準に売買注文を発注する方法です。
「始値から○○円上がったら買いたい」「終値から○○円下がったら売りたい」などの場合に活用できますよ。
±指値注文は、逆指値注文・W指値注文と組み合わせた発注もできます。
例えば、当日の始値から相対価額を求める「始値±指値」や、前の日の終値から相対価額を求める「終値±指値」があります。
また、後述のUターン注文とも組み合わせられますよ。
⑤Uターン注文
「Uターン注文」とは、買い注文と売り注文を同時におこなう方法を指します。
「○○円で買い注文を入れ、それが約定すれば○○円の売り注文を発注する」など、発注予約を自由に出せます。
うまく活用すれば、利益確定や損切ができるおすすめの注文方法です。
⑥リレー注文
「リレー注文」とは、最初の注文が約定すると自動的に次の注文が出せる方法です。
「A株を○○円で売却したら、B株を○○円で買う」など、銘柄変更も可能となります。
保有している株式の売却代金で、次の株式を買付したい場合に便利な注文方法です。
⑦時間指定注文
「時間指定注文」は、事前に発注時間を指定しておける、シンプルな注文方法です。
「○○時○分に買いたい」「○分後に売りたい」などと、時間を自分の都合に合わせて売買発注できます。
また、「○時○分までに約定しなければ注文を取り消す」「○分後までに約定しなければ注文方法を訂正する」など、状況に応じて注文取消や訂正の予約もできます。
⑧バスケット(一括)注文
「バスケット(一括)注文」は、事前に注文登録した複数の注文(現物取引や信用取引など)を一括で発注する方法です。
バスケット(一括)注文を活用すると、多数の注文を一度に行えるため、効率よく取引がおこなえます。
⑨トレーリングストップ注文
「トレーリングストップ注文」とは、マーケットの変動に応じて、指定した価格に合わせて逆指値をリアルタイムで自動修正してくれる注文方法です。
例えば売り注文の場合、株価が下落するなら逆指値で売却し、上昇するなら逆指値を切り上げ、株価の値上がりに追従してリターンを大きくしてくれます。
⑩リスト注文
「リスト注文」とは、上述のバスケット注文と同様に、複数の注文を一括で注文する方法です。
リスト注文は、逆指値やW指値、±指値など複数の注文にも対応しているので、自分の行いたい発注方法を組合わせられます。
しかし、現物株取引、信用取引、先物取引等をミックスした一括発注登録はできませんので注意してください。
⑪IOC注文
「IOC(Immediate Or Cancel)注文」は、自分の指定した値段もしくはそれよりも有利な値段で約定しない場合、注文が自動でキャンセルになる注文方法です。
IOC注文を活用することで、発注直後の注文取消などの手間が省けます。
株の自動売買に関するよくある質問
株の自動売買に関する、よくある質問に回答します。
- 株の自動売買は儲からないって聞いたけど…
- 株の自動売買とロボアドバイザーの違いってなに?
Q.株の自動売買は儲からないって聞いたけど…
株の自動売買は上手に活用すれば、利益を上げられます。
しかし株の自動売買は、どんなツールやソフトであっても、「必ず儲かる」と保証されているものではありません。
損をする可能性もあります。
また自動売買とはいっても、まったくトレーダー個人の腕が問われないわけではありません。
自分で売買ルールを設定する際に、ある程度の知識や経験が求められるからです。
また相場の傾向を定期的に確認し、軌道修正していく必要があります。
自分で売買ルールの設定をする自信がない初心者には、自動売買システムを選ぶだけで始められる証券会社がおすすめです。
Q.株の自動売買とロボアドバイザーの違いってなに?
自動売買とロボアドバイザーは、名前の響きこそ似ていますが、中身はまったく異なるものです。
どちらも「システムにおまかせして自動投資するサービス」ですが、株やFXの自動売買は値動きを追いかけて小さな利益を積み重ねるトレード、ロボアドバイザーは長期の資産運用を目的としています。
- 自動売買…「株」「FX」「CFD」などに投資。短いスパンで何度も売買を繰り返す。
- ロボアドバイザー…「投資信託」や「ETF」などに投資。数年~数十年の長期で資産運用する。
自動売買は株やFXで用いられます。
あらかじめ決めておいた設定に応じて、機械的な売買を自動で繰り返してくれるシステムのことです。
「手間をかけずに、機械的なトレードをおこないたい」というときに用いられます。
いっぽうロボアドバイザーは、自動で長期投資がおこなえるサービスです。
いくつかの簡単な質問に答えるだけで、自分に合ったポートフォリオを組んでもらえます。
「運用している総額に対して、○%」という形で手数料はかかりますが、実際の運用やリバランスはすべてAIに丸投げできるため、投資の知識がなくてもほったらかしで資産形成が可能です。
「長期的に資産運用したいけど、どの投資信託をいくら買えばいいかわからない」というときにおすすめですよ。
ただロボアドバイザーは、投資で得た利益が非課税になる「つみたてNISA」に対応していないことが多く、自分で投資信託を運用するより税金面で不利になる可能性があります。
関連記事:ロボアドバイザーのおすすめ20選を徹底比較!運用手数料が安く好成績なのはどこ?
株の自動売買を使いこなそう
このページでは、株の自動売買の仕組みから注文方法を解説しました。
また、メリット・デメリットの解説やおすすめの自動売買ツールを紹介しましたね。
自動売買の注文方法は種類が多いので初心者は慣れるまで時間がかかるかもしれません。
しかし徐々に慣れて、自分の投資スタイルに合わせて使いこなしていきましょう!
普段忙しい人も株の自動売買をおこなえば時間や手間が省けておすすめです。
日中時間がない人はこのページを参考にして、株式投資に自動売買の導入を検討してみてください。
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