小麦のCFD取引をするにあたって、次のように思っている方も多いでしょう。
「小麦のCFD取引ができる証券会社やFX会社は、どこがおすすめ?」
「低コストで小麦CFDに少額投資できるのはどこ?」
小麦は、世界中で消費されている主要な穀物です。
小麦の価格は、気候変動や食料需要の増加など、さまざまな要因によって変動します。
CFDでは価格差を決済するほか、レバレッジを活用できるため、少額の資金で取引可能です。
しかし証券会社によって、小麦のCFD取引の最小単位や、最大レバレッジは異なります。
その内容によっては小麦CFDのレバレッジ取引であっても、ある程度の資金が必要になるので、注意したいところです。
また、取引手数料が無料で、スプレッドが狭いことも重要ですよね。
本記事では、小麦のCFD取引におすすめの証券会社3社を、比較してご紹介します。
低コストで少額投資できる証券会社を探している方は、ぜひ参考にしてください。
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関連記事:金(ゴールド)CFD取引におすすめの国内証券5選を徹底比較!本当に優秀な業者が見つかる
【一覧表】小麦のCFD取引ができる証券会社・FX会社を比較
小麦のCFD取引ができる証券会社・FX会社は、次の通りです。
かなり数は限られており、今のところ下記3社しか小麦のCFDを取り扱っていません。
CFD取扱業者 | 取扱銘柄 | 取引時間 | 業者の特徴 |
---|---|---|---|
IG証券 | 17,000銘柄以上 (株式、株価指数、商品、債券) | 10:00〜22:45 23:30〜4:20 | CFD銘柄が豊富 高機能ツール |
サクソバンク証券 | 約9,000銘柄 (株式、株価指数、商品、債券) | 10:00〜4:15 | プロ仕様ツール オートチャーティスト対応 |
OANDA証券 | 24銘柄 (株価指数、商品) | 10:00〜22:44 23:30〜4:19 | MT4・MT5対応 少額取引可能 |

ちなみに同じ商品CFDだと、金のCFD取引ができる業者は多いです。
また大豆CFDも、小麦CFDより取り扱い業者が豊富で、5社以上の選択肢があります。
「まずはメジャーな投資対象から商品CFDを始めたい」という初心者の方は、そちらも検討してみるといいでしょう。
関連記事:大豆のCFD取引ができるおすすめ証券会社・FX会社を比較!少額投資できるのはどこ?
小麦のCFD取引におすすめな証券会社・FX会社の選び方
では、どのように証券会社・FX会社を選んだらいいのでしょうか。
小麦のCFD取引に最適な業者を選ぶときは、下記のポイントを確認しましょう。
- スプレッドの狭さ
- 最低いくらから投資できるか
- どんな小麦CFD銘柄があるか
①スプレッドの狭さ
IG証券・サクソバンク証券・OANDA証券のいずれも、小麦CFDの取引手数料は無料です。
ただし、取引毎にスプレッド(買値と売値の差)がコストとして発生します。
スプレッドが狭い低コストな業者を選ぶことで、投資のリターンを高めることが可能です。
小麦CFD取り扱い業者のスプレッドを比較
小麦CFD取り扱い業者は、変動制スプレッドを採用しています。
どの業者でも、取引のタイミングによってスプレッドが変わるので、注意しましょう。
2023年6月1日を基準に、各社のスプレッドを比較しました。
小麦CFD取扱会社 | スプレッド | スプレッド方式 | 取引手数料 |
---|---|---|---|
IG証券 | 0.6 | 変動制 | 無料 |
サクソバンク証券 | 2.5 | 変動制 | 無料 |
OANDA Japan | 1.3 | 変動制 | 無料 |
スプレッド以外のコストに注意
またCFD取引ではスプレッドだけではなく、取引終了時点で建玉を保有していると、価格調整額、金利調整額、権利調整額が発生します。
- 価格調整額…参照資産としている先物の限月交代によって発生する調整額。
- 金利調整額…証券会社がカバー取引を行う際に発生した金利に基づく調整額。
- 権利調整額…参照資産のコーポレートアクション(株式分割、併合など)によって発生する調整額。売りポジションだと支払うことになるが、買いポジションだと受け取れる。
このように長期保有するとコストがかさむという理由もあり、CFDは長期投資というより、短期的な価格変動を狙った取引におすすめです。
②最低いくらから投資できるか
「まずは少額から小麦のCFD取引を始めてみたい」と考えている人にとって、最低いくらから投資できるかは、重要なポイントですよね。
小麦をはじめとした商品CFD取引では、最大20倍のレバレッジを適用できます。
2023年6月1日を基準に、各社の最低取引数量と、適用できる最大レバレッジ、最低証拠金額を比較しました。
CFD取扱業者 | 最低取引数量 | 最大レバレッジ | 最低証拠金額 |
---|---|---|---|
IG証券(円建て) | 20ロット | 最大20倍 | 約60,200円 |
IG証券(ドル建て) | 0.2ロット | 最大20倍 | 約41,800円 |
サクソバンク証券 | 200 | 最大12.5倍 | 約12,400円 |
OANDA証券 | 50 | 最大10倍 | 約4,100円 |
小麦のCFDを取り扱っている業者の中で、商品CFDの最大レバレッジである20倍を適用できるのは、IG証券です。
しかし最低取引数量も考慮すると、もっとも少額の証拠金で小麦のCFD取引ができるのは、OANDA証券となっています。
OANDA証券なら、無理に高いレバレッジをかける必要がないので、低リスクで始められるのも魅力です。

③どんな小麦CFD銘柄があるか
小麦のCFDについて調べていると、「シカゴ小麦」や「ロンドン小麦」といった言葉を目にしますよね。
シカゴ小麦やロンドン小麦とは、それぞれアメリカとイギリスの商品取引所で取引されている小麦の先物を指します。
他にもフランスのパリ、オーストラリアのシドニーなどに上場している小麦先物がありますよ。
シカゴ小麦とは
アメリカのシカゴ商品取引所(CBOT)で取引される小麦の先物を指します。
シカゴ小麦は、主にアメリカ産のハード赤冬小麦(硬質小麦)を対象にした商品先物です。
品質・流通量・取引高の面で世界をリードしています。
そのため、シカゴ小麦の価格は、世界の小麦価格を決定する重要な指標です。
ロンドン小麦とは
ロンドンで取引される小麦の先物を指します。
ヨーロッパ産のソフト赤冬小麦(軟質小麦)を主に対象としており、ヨーロッパを中心に参照される価格指標です。
関連記事:GMOクリック証券のCFD取引は国内シェア第1位!評判・やり方を徹底解説
小麦のCFD取引におすすめの証券会社・FX会社3選
小麦のCFD取引におすすめの証券会社・FX会社3選をご紹介します。
各社の手数料や最低取引数量も掲載しているので、ぜひ参考にしてください!
- IG証券
- サクソバンク証券
- OANDA証券
関連記事:CFD取引おすすめ証券会社は?8社徹底比較ランキング
①「IG証券」
口座開設手数料 | 無料 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
最低取引数量 | 円建て:20ロット ドル建て:0.2ロット |
取引時間 | 冬時間:10:00〜22:45/23:30〜4:20 夏時間:9:00~21:45/22:30~3:20 |
レバレッジ倍率 | 最大20倍 |
CFD取扱銘柄 | 17,000銘柄以上(株式、株価指数、商品、債券) |
デモ口座 | 〇 |
Mac対応 | 〇 |
小麦のCFD取引ができる特におすすめの証券会社は、IG証券です。
CFD営業収益で、世界No.1の実績を持っているIGグループ。
その子会社であるIG証券は、小麦先物CFDを含めて、30種類以上もの商品CFDを取り扱っています。
個別株や株価指数、債券なども含めると、17,000以上の銘柄でCFD取引が可能です。
これは日本国内で第1位となっています。

ただし小麦CFDに関しては、最低取引数量がやや多め。
そのため少額取引には向きません。
とはいえ、取引手数料は無料で、スプレッドも低水準なのが魅力です。
また、指定レートで必ず約定する「ノースリッページ注文」という注文形式が、リーズナブルなコストで使えるのもポイント。
ノースリッページ注文なら、相場の急変動が起きても指定レートで約定します。
思わぬリスクをおさえられるのが魅力です。
またIG証券の小麦CFDは、PCツールでもスマホアプリでも取引できます。
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関連記事:IG証券ノックアウトオプションのメリット・デメリット!攻略方法完全ガイド
IG証券の小麦CFD(期限なし)取引詳細
取引銘柄名 | シカゴ小麦先物 |
---|---|
±1pipsの損益額 | USD50【JPY100】 |
最小スプレッド | 0.6 |
維持証拠金額 | 5% |
IG証券の小麦CFD(先物)取引詳細
取引銘柄名 | シカゴ小麦 | ロンドン小麦 |
---|---|---|
1ロット | 5,000ブッシェル(5,000倍) 【2,500ブッシェル(2,500倍)】 | 100トン(100倍) 【20トン(20倍)】 |
最小スプレッド | 1 | 0.5~ |
維持証拠金額 | 5% | 6.75% |
限月 | 3月、5月、7月、9月、12月 | 5月、11月 |
取引時間 | 10:00-22:45 23:30-4:20 | 18:30-2:28 |
②「サクソバンク証券」
口座開設手数料 | 無料 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
最低取引数量 | 200 |
取引時間 | 冬時間:10:00〜4:15 夏時間:9:00〜3:15 |
レバレッジ倍率 | 最大12.5倍 |
CFD取扱銘柄 | 約9,000銘柄(株式、株価指数、商品、債券) |
デモ口座 | 〇 |
Mac対応 | 〇 |
小麦のCFD取引ができるサクソバンク証券は、約9,000種類以上のCFD銘柄に対応しています。
CFD全体の取扱銘柄数はIG証券より少ないですが、それでも業界の中ではかなり多いほうです。
下記の世界各国の取引所に上場している小麦先物を、CFDで取引できます。
- シカゴ商品取引所(CBOT/アメリカ)
- インターコンチネンタル取引所(ICE/アメリカ)
- ユーロネクスト・パリ(EUR_PAR1/フランス)
- シドニー先物取引所(SFE/オーストラリア)
小麦は先物CFD(期限あり)と、つなぎ足(期限なし)の2種類から選べるのも特徴となっています。
海外取引所の小麦先物をCFDで取引したい人におすすめです。
その他にもエネルギー関連、ソフトコモディティ、精肉、貴金属、非鉄金属、農作物など多種多様な先物商品に対応しています。
高機能な取引ツール「SaxoTraderGO」を提供しているのもポイントですね。
関連記事:サクソバンク証券CFDのメリット・デメリット・評判から口座開設方法まで完全ガイド
③「OANDA証券」
口座開設手数料 | 無料 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
最低取引数量 | 50(0.01ロットから、1ロットあたり数量5,000) |
取引時間 | 冬時間:10:00〜22:44/23:30〜4:19 夏時間:9:00〜21:44/22:30〜3:19 |
レバレッジ倍率 | 最大10倍 |
CFD取扱銘柄 | 26銘柄(株価指数、商品) |
デモ口座 | 〇(MT5のみ) |
Mac対応 | 〇(MT4のみ) |
OANDA証券も、小麦のCFD取引ができるおすすめの証券会社です。
小麦を含む商品CFDと、株価指数CFDの取り扱いがあり、CFD全体の銘柄数は24本。
IG証券やサクソバンク証券と比較すると、銘柄数が少なめですが、取引単位が小さいためこの2社より少額投資ができます。
証拠金1万円以下で取引可能です。
「まずは少額から小麦のCFD取引を始めたい」という方は、OANDA証券を検討してみるといいでしょう。
さらに、FXでも人気が高い取引ツール「MT4」「MT5」でCFD取引ができる点も、大きな特徴です。
関連記事:【評判】OANDA(オアンダ)CFD取引のメリット・デメリットを徹底解説!
小麦のCFD取引を成功させる3つのポイント
小麦のCFD取引を成功させるには、どんな要素が小麦の値動きに影響を与えるのか知っておくと有利です。
知っておきたい3つのポイントについて解説します。
- 小麦の生産状況をチェックする
- バイオ燃料ブームの影響
- とうもろこしや大豆の動向も確認する
①小麦の生産状況をチェックする
小麦のCFD取引を行う際、注目すべきは小麦の生産状態です。
小麦の生産状況は、栽培面積や天候からある程度予想できます。
栽培面積
小麦農場での栽培面積は、大変重要な要素です。
公開された栽培面積から、小麦の生産量がおおむね推定できます。

平年と比べて栽培面積が狭ければ、小麦の価格は高騰する傾向です。
天候
ただし栽培面積が広くても、小麦は自然の産物なので、天候や自然災害の影響を受けて高騰することも。
例えば、小麦の成長期間に長雨や干ばつが発生すれば、小麦の供給は落ち込むかもしれないと予想できますよね。
それが価格上昇の契機となることもあります。
②バイオ燃料ブームの影響
バイオ燃料ブームが起こっている最近の状況も、念頭に置いておくべきです。
原油価格の高騰に伴い、「バイオエタノール」などの非枯渇性資源への注目が高まっています。
バイオエタノールの原料として使われるのは、主にとうもろこしです。
その影響で、小麦ではなくとうもろこしの生産へと農家がシフトしている傾向も見られます。
これからバイオ燃料ブームの影響で、さらに小麦の生産量が減少すると、供給不足により価格が上昇するかもしれません。
③とうもろこしや大豆の動向も確認する
小麦の主要な輸出国であるEU、ロシア、オーストラリア、米国、ウクライナ、カナダでは、他の穀物も一緒に生産・輸出しています。
他の穀物の動向も見つつ、小麦の栽培面積や収穫量を調整しているのです。
そのため小麦のCFD取引をする際は、とうもろこしや大豆といった競合する穀物の動向も合わせて確認することで、市場の全体像を把握しやすくなるでしょう。
関連記事:DMM.com証券CFD取引の評判・メリット・デメリットを徹底解説!
小麦のCFD取引のやり方・始め方
では実際に、小麦のCFD取引を始めてみましょう。
小麦のCFD取引のやり方について、2つのステップで解説します。
- 小麦CFDの取り扱いがある3社のいずれかで口座開設
- 銘柄を選んで決済
STEP1.小麦CFDの取り扱いがある3社のいずれかで口座開設
まずはCFD取引が可能な証券会社やFX会社で、口座開設をします。
小麦CFDの取り扱いがあるのは、下記の3社です。
- IG証券
- サクソバンク証券
- OANDA証券
以下のボタンから、IG証券の口座開設ページにジャンプできます。
口座開設は無料です。
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なおCFD専用口座だけでなく、場合によってはFX口座なども一緒に開設することが求められます。
口座開設の申請は、公式ウェブサイトから可能です。
必要事項を全て入力し、身分証明となる書類をアップロードします。
多くの証券会社では、スマートフォンを使って直接身分証明書を撮影し、アップロードすればOKです。

口座開設の申請が完了すると、次に証券会社による審査が始まります。
審査結果はメールで通知されますよ。
その後、ログインIDやパスワードが書かれた書類が送られてきます。
このIDやパスワードを使用して、証券会社の会員ページにログインしてください。
STEP2.銘柄を選んで決済
次のステップは資金の振り込みと、取引したい銘柄の選択、そして決済です。
CFD口座に取引に必要な資金を振り込んだら、取引する銘柄を選びます。

取引したい銘柄を決めたら、ロット数と注文方法を設定し、「買い」か「売り」を選択します。
価格が上がると予想するなら「買い」を、下がると予想するなら「売り」を選びましょう。
選択が終わったら、決済ボタンを押し、パスワードを入力します。
なおCFD取引はパソコンだけでなく、スマートフォンでも行うことが可能です。
自分のライフスタイルに合った取引アプリやPC用ツールを選んで、取引を始めましょう。
関連記事:日経平均CFDのメリット・デメリットとは?日経平均先物取引との違い
小麦の生産量・輸出量・消費量
小麦の価格相場を把握するには、生産量・輸出量・消費量が多い国も、それぞれ押さえておきましょう。
小麦の生産量が多い国
2021年は、中国が生産量1位でした。
小麦の生産量が多い国の1~4位は、次の通りです。
中国 | 136,946,000トン |
---|---|
インド | 109,590,000トン |
ロシア | 76,057,258トン |
米国 | 44,790,360トン |
ただし中国とインドは国内で消費している量が多く、輸出量はあまり多くありません。
ロシアや米国は、小麦の輸出大国です。
小麦の輸出量が多い国
小麦の輸出量は、EU、ロシア、オーストラリア、米国、カナダが世界全体の65%以上を占めています。
ロシアは生産の適地適作化を進めている影響で、生産量と輸出量が伸びています。
またウクライナの輸出量も、アフリカやアジア向けの生産が堅調だったため、増加傾向です。

小麦の消費量が多い国
小麦の消費量を見てみると、2016年以降は、中国が世界第1位です。
次いでEU、インド、ロシア、米国と続きます。
注目すべきは、中国とインドの人口増加に伴い、小麦の消費が増大している点です。
これからさらに中国とインドの経済発展・人口増加が進めば、小麦の需要も増していくでしょう。
関連記事:銀(シルバー)のCFD取引におすすめな証券会社5選!低コストで少額投資できるのはここ
まとめ~おすすめの証券会社で小麦のCFD取引を始めよう~
小麦のCFD取引ができるおすすめの証券会社をご紹介してきました。
IG証券は、取扱銘柄数が多いので、「小麦以外にも大豆やコーンといった穀物をCFDで取引したい」という方や、「さまざまな投資先を検討したい」という方におすすめ。
サクソバンク証券では、世界各国の取引所に上場している小麦先物が取引できます。
またOANDA証券は、MT4・MT5でCFD取引を行えるほか、取引単位が小さいです。
小麦CFDに少額投資を考えている方へおすすめとなっています。
小麦のCFD取引を始める際は、自分の投資目的やリスク許容度に合わせて、最適な証券会社を選びましょう!
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