証券会社を利用する際、特に気になるのは、手数料ではないでしょうか。
今回はmoomoo証券の手数料について、初心者でもわかるように詳しく説明します。
米国株の取引手数料・為替取引手数料・現地清算費用・出入金手数料などについて、情報を整理して具体的にまとめました。
また、SBI証券や楽天証券といった他社と比較して、moomoo証券の手数料は高いのか安いのかということも解説します。
記事の後半では、moomoo証券の評判や「怪しい」という噂の真偽についても触れています。
関連記事:moomoo証券の評判・口コミは?怪しいという噂の真偽やメリット・デメリットを解説
moomoo証券の手数料
moomoo証券は、米国株(ETF含む)を取り扱っている証券会社です。
moomoo証券で米国株を取引する際は、次の手数料が発生します。
手数料の種類 | 手数料の金額 |
---|---|
取引手数料 (200株まで) | 一律1.99米ドル(税抜) |
取引手数料 (201株以上) | 1株につき0.0099米ドル(税抜) |
為替取引手数料 | 無料 ※別途スプレッドが発生 |
現地清算費用 | 1株につき0.0060米ドル (消費税は発生しない) |
口座管理料 | 無料 |
入金・出金手数料 |
200株までの米国株取引手数料
moomoo証券では、200株までの米国株取引なら、売買にかかる手数料が一律1.99米ドルです。
ここには、取引をするときの基本的な手数料(0.99米ドル)と、システムを使うための料金(1.00米ドル)が含まれています。
簡単に言うと、株を買うためのサービス料と、そのサービスを運営するための料金を合わせた金額です。
201株以上の米国株取引手数料
次に、201株以上を売買するときの手数料についてです。
この場合、1株につき0.0099米ドルの手数料がかかります。
これは取引をするときの基本的な手数料(0.0049米ドル)と、システムを使うための料金(0.0050米ドル)の合計額です。
買う株の数が多いほど、手数料も増えてきます。
他の証券会社の米国株取引では、一般的に「約定代金に対して○%」という形で手数料が決まります。
しかしmoomoo証券では、「約定代金」ではなく「取引する株数」に応じて手数料が決まるので、株価が高い銘柄をたくさん買っても手数料に影響しないのが特徴です。
取引の際はこの点を意識して、株価が高い銘柄はmoomoo証券で買い、反対に株価が安い銘柄は他社で買うようにすると、お得になります。
関連記事:米国株ブログおすすめ10選!サラリーマン投資家や有名投資家から学ぼう
為替取引手数料
為替取引手数料とは、円を米ドルに、米ドルを円に変える費用を指します。
moomoo証券では、為替手数料はかかりません。
ただしスプレッドが別途適用されます。
完全に為替取引のコストが無料というわけではありません。
肝心なのはスプレッドがいくらなのかということですが、これは片道20~25銭ほどです。
つまり、実質的な為替取引のコストは約20~25銭といえます。
現地清算費用
最後に、現地清算費用というものがあります。
これは、外国の株を買う際に、その国で発生する費用のことです。
moomoo証券の現地清算費用は、約定株数に0.0060米ドルをかけた金額になります。
この費用は少額ですが、取引の際は考慮しておきましょう。
なお、現地清算費用に消費税は発生しません。
口座管理料
moomoo証券では、口座管理料が無料です。
口座を持っているだけで費用がかかる、ということはありません。
なおmoomoo証券の公式アプリも、利用料金が無料です。
ダウンロード料金や月々の使用料金を気にせず、手軽に取引や情報確認をおこなえます。
入金・出金手数料
moomoo証券の入金・出金手数料は、どちらも無料にできます。
入金手数料
入金方法 | 手数料 |
---|---|
即時入金 | 無料 |
銀行振込 | 振込手数料が発生(金融機関ごとに異なる) |
moomoo証券の入金手数料は、即時入金なら無料です。
銀行振込だと、金融機関ごとに異なる手数料が発生します。
出金手数料
項目 | 手数料 | |
---|---|---|
月5回まで | 無料 | |
三井住友銀行 東京中央支店 | 3万円未満 | 110円 |
3万円以上 | 220円 | |
三井住友銀行 東京中央支店以外 | 3万円未満 | 220円 |
3万円以上 | 440円 | |
三井住友銀行以外 の国内の銀行 | 3万円未満 | 495円 |
3万円以上 | 660円 |
moomoo証券の出金手数料は、毎月5回までなら無料です。
月に6回以上の出金をする場合、「三井住友銀行」を利用すると、手数料が安くおさえられます。
特に東京中央支店の手数料は安いです。
関連記事:米国株投資におすすめの証券会社7選!為替手数料・取引手数料・銘柄数を徹底比較
moomoo証券の手数料を他社と比較
人気の大手証券会社とmoomoo証券の、取引手数料・為替手数料を比較しました。
証券会社 | 取引手数料 | 取引手数料上限 | 為替手数料 |
---|---|---|---|
moomoo証券 | 200株まで:1.99米ドル(税抜) それ以上:1株につき0.0099米ドル(税抜) | 1注文あたりの約定代金 × 1.00%(税抜) | 片道20~25銭 |
SBI証券 | 約定代金の0.495% | 22米ドル | 片道25銭※1 |
楽天証券 | 約定代金の0.495% | 22米ドル | 片道25銭 |
マネックス証券 | 約定代金の0.495% | 22米ドル | 買付時0銭 売却時25銭 |
DMM株 | 無料 | – | 片道25銭※2 |
auカブコム証券 | 約定代金の0.495% | 22米ドル | 片道20銭 |
松井証券 | 約定代金の0.495% | 22米ドル | 片道25銭 |
※1 住信SBIネット銀行利用なら片道4円
※2 円貨での配当金受取時は1円
moomoo証券の手数料は高い?安い?
一般的な大手証券会社では、約定代金に対して0.495%の取引手数料がかかります。
moomoo証券では10株以下しか取引しなかったとしても、一律1.99米ドルの手数料がかかるので、少額の取引であれば他社のほうがお得です。
しかし株価にもよりますが、10~50株以上の取引では、moomoo証券の手数料のほうが安くなるでしょう。
100株・200株・300株…と取引量が多くなるにつれて、moomoo証券のお得度が際立っていきます。
なおDMM株は唯一、米国株の取引手数料が完全無料です。
為替手数料に関しては、どの証券会社でも片道20~25銭ほどで、moomoo証券と大きな差はありません。
関連記事:手数料の安い証券会社を徹底比較!おすすめランキングで紹介
moomoo証券の手数料のメリット
以上の内容からわかる、moomoo証券の手数料のメリットを説明します。
- まとまった金額を投資したときの手数料が安い
- 株価が高い銘柄の取引手数料が特にお得
- 200株ずつの取引で取引手数料を節約できる
まとまった金額を投資したときの手数料が安い
moomoo証券の取引手数料の特長は、「約定株数」を基準に計算される点です。
ある程度まとまった金額を投資する方々にとって、非常に有利な条件となります。
200株までであれば、どの銘柄でも手数料は一律税抜1.99ドルです。
株価が高い銘柄の取引手数料が特にお得
多くの大手ネット証券会社では、取引手数料が「約定株数×株価×手数料率」という形で計算されます。
この場合、株価の高い銘柄を選択すると、手数料が高額になるケースが少なくありません。
しかしmoomoo証券では、「株価」に関係なく「株数」で手数料が決まります。
よって、株価の高い銘柄を選択したとしても、手数料が高くなる心配はありません。
株価が高い大型株の取引において、moomoo証券の手数料形態は、非常に魅力的といえます。
200株ずつの取引で取引手数料を節約できる
例えば1000株の株式を取引したいという場合、200株ずつ5回に分けて取引をすることで、手数料を節約することも可能です。
このような取引方法を利用すれば、よりお得に投資を進めることができます。
関連記事:DMM.com証券の評判・口コミまとめ!メリット・デメリット完全ガイド
moomoo証券の手数料の注意点
moomoo証券の手数料に関する注意点は、次の通りです。
- 低位株の手数料は割高になることがある
- 1~10株程度の手数料は割高になる可能性がある
- ETFの手数料は他社なら無料の場合もある
低位株の手数料は割高になることがある
moomoo証券は手数料が安いと評価できます。
しかしmoomoo証券は「約定代金」に関係なく手数料が決まるので、株価が安い小型株や超低位株を取引する場合、手数料が高くなるケースが見受けられます。
株価が安い銘柄を狙って大量取引を考えている投資家は、手数料の面で不利になるリスクがあるでしょう。
1~10株程度の手数料は割高になる可能性がある
少額の取引、特に1株から10株程度の取引を行う際は、moomoo証券の手数料が他社に比べて割高になることも考えられます。
たとえばコカ・コーラの株を1株だけ買う場合でも、moomoo証券の取引手数料は「200株までなら一律1.99米ドル(税抜)」です。
しかしSBI証券なら、手数料は0.25米ドルにおさえられます。
これが原因で、一部の投資家からは「手数料が高いのではないか」という意見や、「手数料で損をしてしまうのでは」という懸念の声も上がっています。
ETFの手数料は他社なら無料の場合もある
さらに、ETFの取引に関しても注意が必要です。
いくつかの証券会社では、ETFの取引手数料が無料となっているため、moomoo証券で取引する必然性は必ずしも高くありません。
個別株の取引はmoomoo証券で行いつつ、ETFの取引は手数料が無料の証券会社を利用するという方法も、一つの選択肢として考えられます。
関連記事:株チャートおすすめ18選!無料で多角的な分析ができる証券会社を比較
米国株投資の手数料が安いおすすめ証券会社3選
以上のように、moomoo証券は米国株投資の手数料がお得です。
しかし少額投資やボロ株投資では、「約定代金」に応じて手数料が決まる他のネット証券を利用したほうが、お得になるケースもあります。
米国株投資の手数料が安いおすすめ証券会社は、次の3社です。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
楽天証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,634件 |
株式以外 | FX CFD ETF 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短2営業日後 |
特徴 | 国内株・単元未満株の手数料が無料! 取扱商品が豊富! 初心者にも使いやすい! |
楽天証券は総合力が高く、国内ではSBI証券と並ぶ大手証券会社です。
米国株式の取扱銘柄数が5,000を超えており、魅力的なサービスを多数提供しています。
特定の米国ETFの手数料が無料です。
さらに米国株の取引に合わせて楽天ポイントが貯まる、または利用できるという特典もあります。
楽天ポイントを利用している方には特に、楽天証券がおすすめです。
\新規口座開設数No.1!/
関連記事:楽天証券の評判・口コミまとめ!ポイント投資や手数料も解説
SBI証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 国内株・単元未満株の手数料0円 充実のサービス |
SBI証券は、米国株の取扱銘柄数が6,000近くと豊富です。
総合力はネット証券の中でトップクラスだと評価されています。
住信SBIネット銀行と連携すると、為替手数料が割引されてお得です。
さらに特定の米国ETFの手数料が無料である点は、大きな魅力といえます。
また、定期的に米国株やETFを購入できる定期買付サービスや、米国貸株サービスにも対応しているため、多様な投資戦略を組むことが可能です。
\口座数&総合力No.1!/
関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
マネックス証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,235件 |
株式以外 | 債券 FX 先物・オプション 金・プラチナ |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 100円から始められる 米国株に強い お得なマネックスポイント |
マネックス証券は、米国株投資の草分けとして、数多くの投資家からの支持を受けています。
米国株の取扱銘柄数はSBI証券や楽天証券に劣りますが、買付時の為替手数料が無料です。
また、多様な注文方法が利用できる点も評価されています。
夜間や早朝に米国株の時間外取引が可能というのも、大きなメリットです。
さらに特定の米国ETFの手数料が無料で、分析ツール「銘柄スカウター」や米国株専用アプリも提供されています。
\無料ではじめる!/
関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説
moomoo証券に関するQ&A
moomoo証券に対するよくある質問に回答します。
- moomoo証券は怪しい?
- moomoo証券の評判は?
- moomoo証券にキャンペーンはある?
- moomoo証券に特定口座はある?
Q.moomoo証券は怪しい?
moomoo証券が信頼されている理由は、いくつかのポイントに集約されます。
まずmoomoo証券は「ひびき証券」として、大正9年からの長い歴史を持っています。
香港の会社に買収されたことで社名が変更されましたが、長い期間業界で活動していることから、その実績と信頼性が伺えます。
また、moomoo証券の親会社はNASDAQに上場しているという事実も、その信用性を裏付ける要因です。
さらに世界200カ国に2,000万人の利用者がいることも、多くの投資家からの信頼を得ている証といえます。
Q.moomoo証券の評判は?
moomoo証券では、世界中の速報性の高い情報を手に入れることができます。
自動翻訳機能によるニュースの閲覧や動画の視聴、機関投資家の保有銘柄の詳細な確認、さらには株から仮想通貨まで幅広い投資対象の情報が見られるのは大きな魅力です。
また、初心者向けの学習コンテンツやデモトレード機能もあります。
さらにコミュニティでの情報交換も可能で、米国株の24時間取引が可能です。
約7,000の銘柄を扱っていて、特定の銘柄はmoomoo証券だけで取り扱っているという特色もあります。
Q.moomoo証券にキャンペーンはある?
moomoo証券は口座開設キャンペーンも開催しています。
たとえば2023年10月31日24時までに口座を開設完了したユーザーは、その日から2ヶ月間、米国株の取引を手数料0円で行うことができる特典が用意されています。
口座開設キャンペーンの内容は変更される可能性があるため、moomoo証券の公式サイトで最新の情報を確認してください。
Q.moomoo証券に特定口座はある?
はい、moomoo証券には特定口座があります。
特定口座は、日本の証券会社で提供されている口座の一つで、所得税や住民税の申告が簡素化されるメリットがあるものです。
moomoo証券でもこの特定口座を利用することで、税務手続きが容易になります。
関連記事:長期保有におすすめの米国株15選・米国株ETF4選!高配当株や成長株を厳選
まとまった金額を投資しているならmoomoo証券の手数料は安い
moomoo証券の手数料は、少額投資をしている一部の投資家から、「高い」という声も上がっています。
しかしその一方で、まとまった金額を投資するなら、moomoo証券の手数料体系は非常に魅力的です。
他の証券会社と比較すると、moomoo証券の手数料が圧倒的にお得であることが確認できます。
したがって、取引する金額や頻度によって、moomoo証券の手数料の評価は大きく変わってくるでしょう。
1株だけ投資しているなら他社、100株や200株といったまとまった単位で取引しているならmoomoo証券、という風に選ぶことをおすすめします。
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