「FX取引ではどんな通貨ペアがおすすめ?」
「どうして米ドル円やユーロ円は人気なの?選ばれている根拠は?」
「初心者が初めてFXで取引するなら、どの通貨ペアがいいの?」
FXをするにあたって、通貨ペア選びで悩んでいる方も多いでしょう。
結論から言うと、米ドル/円やユーロ/円などの通貨ペアが定番人気でおすすめです。
取引量が多く流動性が高い、スプレッドが狭い、価格変動が比較的穏やかで低リスクといったメリットがあります。
今回は、FX初心者におすすめの通貨ペアについて、特徴やメリットを解説。
なぜ通貨ペアによって価格変動の激しさやスプレッドが異なるのか、初心者でも分かるように説明していくので、ぜひ参考にしてください。
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通貨ペアの種類と違い
FXで取引される通貨ペアには、さまざまな種類があります。
- 基軸通貨と決済通貨
- メジャー通貨とマイナー通貨
- ストレート通貨とクロス通貨
基軸通貨と決済通貨
FX取引では、基軸通貨と決済通貨の2つの通貨を組み合わせて取引を行います。
左側に記載されているのが「基軸通貨」、右側に記載されているのが「決済通貨」です。
例えば通貨ペアが「米ドル/円」の場合、米ドルが基軸通貨で、円が決済通貨となります。
「米ドル/円を買う」というときは、米ドルを買って円を売るという意味です。
反対に、「米ドル/円を売る」とは、米ドルを売って円を買うことを意味します。
メジャー通貨とマイナー通貨
FXで取引される通貨は、メジャー通貨とマイナー通貨に分けられます。
メジャー通貨はマイナー通貨に比べてリスクが低く、取引コストも安いため、初心者におすすめの投資対象です。
メジャー通貨 | マイナー通貨 |
---|---|
米ドル(USD) | トルコリラ(TRY) |
ユーロ(EUR) | 南アフリカランド(ZAR) |
英ポンド(GBP) | メキシコペソ(MXN) |
豪ドル(AUD) | ノルウェークローネ(NOK) |
日本円(JPY) | ポーランドズロチ(PLN) |
メジャー通貨とは
メジャー通貨とは、外国為替市場で取引量が多く、流動性が高い通貨のことです。
一般的には、米ドル、ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、豪ドル、カナダドルなどのことを指します。
中でも「世界三大通貨」と呼ばれる米ドル・ユーロ・円は、取引量が非常に多いです。
スプレッドの幅が狭くなる傾向にあるので、低コストで取引できます。
そのため、1日に何度も短期取引を繰り返すデイトレーダーにもおすすめです。
また、先進国の通貨なので、相場が安定している(価格の変動幅=ボラティリティが低い)点も特徴となっています。
一方、取引量を増やさなければ、大きな利益を得るのは難しいでしょう。

マイナー通貨とは
一方マイナー通貨とは、メジャー通貨以外の通貨のこと(新興国通貨)を指します。
メジャー通貨に比べて取引量が少なく、流動性が低いため、スプレッドが広い・スリッページが発生しやすい・買いたいときに取引が成立しないといった点がデメリットです。
しかしマイナー通貨はメジャー通貨に比べて値動きが激しいので、タイミングを見極めれば、大きな利益を得られる可能性があるというメリットもあります。
ただしその分、損失の幅も大きくなる点には注意してください。
また、スワップポイントが高いため、買いポジションを保有しているだけで稼ぎやすいという魅力もあります。

ストレート通貨とクロス通貨
FXで取引される通貨は、ストレート通貨とクロス通貨に分類できます。
ストレート通貨とは、米ドルと取引する通貨ペアを指します。
例えば、米ドル/円、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルなどがストレート通貨です。
クロス通貨とは、米ドルを含まない通貨ペアを指します。
例えば、ユーロ/円、豪ドル/円、英ポンド/円などがクロス通貨です。
ストレート通貨 | クロス通貨 |
---|---|
米ドル/円(USD/JPY) | ユーロ/円(EUR/JPY) |
ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 豪ドル/円(AUD/JPY) |
英ポンド/米ドル(GBP/USD) | 英ポンド/円(GBP/JPY) |
NZドル/米ドル(NZD/USD) | NZドル/円(NZD/JPY) |
豪ドル/米ドル(AUD/USD) | カナダドル/円(CAD/JPY) |

実は、クロス通貨の取引をするときは、いったん米ドルを介して取引されます。
たとえば豪ドル/円の取引をするとしても、いったん「円を売って米ドルを買い、米ドルを売って豪ドルを買う」という手順が踏まれるのです。
米ドルが含まれている通貨ペアなら、このような手順を踏む必要がないので、「ストレート通貨」を呼ばれます。
ストレート通貨とクロス通貨の違い
ストレート通貨は、値動きが比較的素直で安定しており、取引しやすいです。
一方クロス通貨は、「通貨によっては国の情勢が安定していない」「取引量が少ない」といった理由から、値動きが激しい傾向となっています。

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FX初心者におすすめな通貨ペアの選び方
これまでの内容を踏まえて、FX初心者におすすめな通貨ペアの選び方を整理しました。
- メジャー通貨かつストレート通貨
- たくさん取引されている
- ある程度値動きがある
- スプレッドが狭い
①メジャー通貨かつストレート通貨
FX初心者におすすめな通貨ペアは、メジャー通貨かつストレート通貨です。
- メジャー通貨…取引量が多く、流動性が高い通貨のこと。
- ストレート通貨…米ドルが含まれている通貨ペアのこと。
FX初心者は、リスクを抑えながら取引を始めることが重要となります。
メジャー通貨やストレート通貨は、値動きが安定しているので、初心者でも取引しやすいです。
メジャー通貨ならスプレッドが狭く、スリッページが発生する可能性も低いですよ。
FX初心者におすすめなメジャー通貨かつストレート通貨の例は、以下の通り。
- 米ドル/円
- 米ドル/ユーロ
②たくさん取引されている
たくさん取引されている人気の通貨ペアもおすすめです。
多くの人が注目している通貨ペアは、チャートの値動きが安定しており、価格急変のリスクもおさえられています。
買いたいときに買えない、売りたいときに売れないといったことも起こりにくいです。
初心者には最適だと言えるでしょう。
通貨ペアの人気ランキング
取引量が多い通貨ペアのランキングは、次の通りです。
順位 | 通貨ペア | シェア |
---|---|---|
1位 | ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 24.0% |
2位 | 米ドル/円(USD/JPY) | 13.2% |
3位 | 英ポンド/米ドル(GBP/USD) | 9.6% |
4位 | 豪ドル/米ドル(AUD/USD) | 5.4% |
5位 | 米ドル/カナダドル(USD/CAD) | 4.4% |
世界的に見て一番人気がある通貨ペアは、ユーロ/米ドルです。
ちなみに日本国内では、米ドル/円の人気が目立ちます。
また、ランキング上位は、すべてストレート通貨である点も特徴です。

③ある程度値動きがある
値動きがほとんどない通貨ペアでは、取引によって利益を出すことは難しいです。
そのため、ある程度ボラティリティがある通貨ペアを選びましょう。

ただしボラティリティが高い通貨ペアは、為替レートが大きく変動することによって、短時間で損失を被るリスクも高くなります。
そのため、「ボラティリティは高ければ高いほどいい」というわけではありません。
ちなみに、ボラティリティが比較的安定しているといわれている通貨ペアは、ユーロ/米ドルや豪ドル/円です。
これらの通貨ペアを基準に、ボラティリティが高いかどうか判断するとよいでしょう。
④スプレッドが狭い
スプレッドとは、買い価格と売り価格の差額です。

スプレッドは取引のたびにユーザーが負担しなければならないので、取引コストをおさえたいなら、スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶようにしましょう。
メジャー通貨は、スプレッドが狭い傾向です。
なお、スプレッドは一定ではありません。
取引量や市場の状況などによって変動します。
取引量が多いほど狭くなり、取引量が少ない早朝は広がる傾向です。

そのため、スプレッドが狭い通貨ペアであっても、常にスプレッドが狭いとは限りません。
関連記事:iサイクル2取引は最低資金○円から取引できる!通貨ペア・レバレッジごとに解説
FX初心者におすすめの通貨ペア5選
FX初心者におすすめの通貨ペアを、5つご紹介します。
- 米ドル/円
- ユーロ/米ドル
- ユーロ/円
- 英ポンド/米ドル
- 英ポンド/円
①米ドル/円
米ドル/円は、日本で最も人気のある扱いやすい通貨ペアです。
世界的に見ても、取引量の約10%を占めているほど人気があります。
値動きは欧州通貨(ユーロやポンド等)より穏やかではありますが、一定の変動性があり、日本とアメリカの情報が日本語で容易に得られるのもメリットです。
また日本時間だけでなく、欧州や米国の時間帯でも活発に取引されているので、自由に取引タイミングを選べる魅力と言えます。
ただし大きな価格変動がない年もあり、その際は売買による利益が出しにくいことも考えられますので、注意が必要です。

②ユーロ/米ドル
ユーロ/米ドルは、世界的に見ると取引量が1位の通貨ペアです。
一度形成されたトレンドが持続しやすく、値動きは比較的ゆるやかです。
夕方以降のロンドン時間になると、値動きが活発化してきます。
ユーロ圏と米国の金融政策や経済状況を敏感に察知できる方におすすめです。
③ユーロ/円
米ドルを含まないクロス通貨の中で、特におすすめなのがユーロ/円です。
トレンドが出やすく、価格変動が安定しています。
また、取引量が多いためスプレッドが狭く、取引コストをおさえられるのもメリット。
価格の変動幅(ボラティリティ)は少し低めです。
米ドル/円以外で、円を含む通貨ペアを探している方には、とてもおすすめできます。
④英ポンド/米ドル
日本では英ポンド/円が人気ですが、世界的に見ると英ポンド/米ドルの方が一般的です。
この通貨ペアの特徴は価格変動が激しいことで、それにより高いリターンが期待できます。
その分リスクも高いとはいえ、英ポンド/円に比べると取引量が多いため、価格の動きは英ポンド/円より穏やかです。
英語を理解できる方なら、米国とイギリスの経済情報も得やすいですよ。

⑤英ポンド/円
「英ポンド/円」は、国内での取引量が米ドル/円に次ぐ2位です。
英ポンドはイギリス国内での取引が多く、価格の動きが活発になる時間帯は、ロンドン市場が開始する日本時間の16時頃から深夜にかけてです。
特徴は価格の動きが激しいことで、短期間で大きな利益を得たい方に人気があります。
ただし、価格予想の難易度は高めなので、FX取引の経験を積んでから挑戦するといいでしょう。
また、米ドル/円と比べて、英ポンド/円のスプレッドは広く設定されていることがあります。
短期トレードを繰り返す場合、取引コストが大きくなる可能性があるので、注意が必要です。

関連記事:GMOクリック証券のデモトレードのやり方は?デモ口座開設から取引完了まで丁寧に解説
メジャー通貨ごとの特徴
各メジャー通貨の特徴をご紹介します。
英ポンド
英ポンドは大英帝国時代から第二次世界大戦直後まで、世界の中心的な通貨でした。
円との取引量がかなり多い通貨でもあります。
英ポンドの特徴は、ボラティリティの高さです。
ハイリスク・ハイリターンな取引になります。
スイスフラン
永世中立国のスイスで利用されている通貨です。
安全通貨であると見なされており、有事の際に買われる傾向があります。
また、スイスフランは金利の低さも特徴です。
普段の値動きは、ユーロと似ています。
豪ドル
豪ドルも対円の取引量が多い通貨です。
かつては高金利通貨として人気でした。
しかし現在では、新型コロナウイルスの影響により、かなり利下げしています。
また、豪ドルは資源国通貨である点も特徴です。
特に中国へたくさんの資源を輸出しているので、中国の経済動向も確認するようにしましょう。
カナダドル
カナダは米国の隣国ということもあり、米国との関係が強いです。
カナダドルも、米ドルと値動きが似ています。
またカナダドルも豪ドルと同様、資源国通貨です。
原油価格の影響を受けやすいため、原油の市況にも気を配りましょう。
関連記事:DMM FXのポイントランク制度を完全解説!ポイントの使い道や確認方法は?
FX初心者におすすめできない通貨ペア
トルコリラと南アフリカランドは、ボラティリティが高いため、FX初心者にはあまりおすすめできません。
ボラティリティが高い通貨ペアは、為替レートの大きな変動によって利益を得る可能性が高い一方、損失を被るリスクも高くなります。
また、先進国通貨と比較すると不安定な値動きをしやすいです。

- トルコリラ/円
- メキシコペソ/円
- 南アフリカランド/円
- ポーランドズロチ/円
- ノルウェー・クローネ/円
- スウェーデン・クローナ/円
もしFX初心者がトルコリラや南アフリカランドで取引を行うなら、リスクを十分に理解し、適切なリスク管理を行いましょう。
関連記事:DMMFXでセルフバックするやり方をわかりやすく解説!1回最低何円から取引できる?
初心者が通貨ペア選びで失敗しないためのポイント
初心者が通貨ペア選びで失敗しないためのポイントをご紹介します。
- 取引する通貨ペアは少数に絞る
- 高スワップ通貨ペアは損をする可能性もある
取引する通貨ペアは少数に絞る
FX初心者は、取引する通貨ペアを少数に絞るべきです。
取引する通貨ペアが多すぎると、分析やリスク管理が難しくなってしまいます。
まずは1〜2つの通貨ペアから始め、その通貨ペアの特性や相場動向を理解することが重要です。
ある程度の経験を積んだ後で、他の通貨ペアにも取引を広げていくとよいでしょう。
高スワップ通貨ペアは損をする可能性もある
「高スワップ通貨ペアで、スワップ投資がしたい」と考えている初心者の方もいるでしょう。
スワップ投資とは、FXで異なる通貨ペアを売買する際に発生する金利差を、利益として得る投資方法です。
買いポジションを保有しているだけで、継続して利益を得ることができるというメリットがあります。

しかしスワップポイントは、通貨ペアの金利差によって変動するため、金利差が縮小するとスワップポイントも減少。
また、スワップポイントは、通貨ペアの価格変動によっても影響を受けます。
為替レートが下落すると、スワップポイントの利益を損失が上回ってしまうことも。
含み損が増えると、最悪の場合ロスカットになってしまいます。
確実に儲かる方法ではなく、リスクもあると知っておきましょう。
関連記事:外為どっとコムの安全度が高いレバレッジ設定とは?1~25倍のうちどれがいい?
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総合評価 | |
---|---|
口座数 | 121,155口座 |
取引単位 | 1通貨 |
取引手数料 | 無料 |
スワップポイント | トルコリラ/円:28円/日 メキシコペソ/円:220円/日 南アフリカランド/円:110円/日 |
スプレッド | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 |
取り扱い通貨ペア数 | 20通貨ペア |
口座開設・取引までの日数 | 最短即日 |
サポート | 月~金7:00-24:00 |
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関連記事:松井証券FXの評判・口コミを調査!100円から少額投資できて初心者におすすめ
おすすめの通貨ペアに関するよくある質問
おすすめの通貨ペアに関する、よくある質問に回答します。
- 値動きが激しい通貨ペアはどれ?
- 値動きの予想が簡単な通貨ペアはある?
- FX積立におすすめの通貨ペアは?
Q.値動きが激しい通貨ペアはどれ?
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特に英ポンド絡みの通貨ペアは、タイミング次第で大きな利益を狙いやすいとされています。
ただし大きな損失を被るリスクもあるので、注意しましょう。
Q.値動きの予想が簡単な通貨ペアはある?
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まとめ~通貨ペアの選択に迷ったら米ドル/円がおすすめ~
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