株式投資の始め方を、初心者向けにわかりやすく解説します。
株式投資は必ず成功するわけではなく、失敗するリスクもありますが、大きな利益を得られる可能性がある人気の投資方法です。
数百円~数千円程度の少額から、スマホひとつで始められます。
始め方もそれほど難しくありません。
「株式投資の始め方をイチから知りたい!」
「株を始めるにはいくら必要?」
「株式投資の勉強方法は?」
といった疑問にお答えしていくので、まだ株式投資についてよく知らないという初心者の方も、ぜひ参考にしてください。

関連記事:株の始め方やコツって?初心者にも分かりやすく徹底解説
株式とは?


会社は、事業の資金を集めるために、株式を発行します。
投資家は株式を購入することで、その会社に資金を提供。
会社は株を買って出資してくれた人たち(株主)に、事業で得られた利益を定期的に配分する…という仕組みです。
この分配されるお金のことを、「配当金」といいます。
また企業が発展し、株式の価値が上昇した場合には、その株式を高価格で売却して利益を実現することも可能です。
関連記事:株式投資の仕組みとは?投資初心者でも分かるよう簡単に解説!
株式投資とは?利益を得る3つの方法
株式投資は、企業の成長に投資することで、利益を得ることができる投資手法です。
株式投資を始めるには、証券会社に口座を開設し、資金を入金する必要があります。
証券会社経由で株を買ったり売ったりすることで、利益を得ることが可能です。

- 買ったときと売ったときの差額
- 配当金
- 株主優待
①買ったときと売ったときの差額
株式投資でもっとも大きく稼げるチャンスがあるのは、買ったときより株価が値上がりしたタイミングで株式を売ることです。
たとえば1株1,000円のときに買った株が、半年で2,000円に値上がりしたとします。
このタイミングで売却すれば、1,000円の利益が出ますよね。
さらにもし100株買っていたとすると、1,000円×100株=利益は10万円です。

株価はどうやって決まるの?
なぜ株価が上がったり下がったりするのでしょうか。
企業の成長が期待されているときは、その会社の株を購入する人が増え、結果的に株価は上昇します。
価値が高いと評価されている商品は、欲しい人がたくさんいるので、値上がりしていくのと同じです。
逆に業績の見通しが悪い場合は、株価も下落します。
株価はニュースなどの影響で短期的に揺れることもありますが、長期視点では、企業の業績に応じて動くものです。
②配当金
株式を所有すると、企業の利益を株主に分配する形で、配当金が支払われます。
企業の業績が悪くなれば配当金は減り、業績が良ければ配当金も増えるのが一般的です。
安定した配当を期待できる企業の株式は、投資家に人気があります。
1株あたりの年間配当金÷現在の株価
だいたい2%に満たないくらいの配当利回りが平均です。
また、配当金がもらえる回数は、年に2回の企業が多いですよ。
配当金は必ずもらえるの?
配当金はその企業の株を持っている限り、ずっと受け取れる権利があります。
しかし配当が行なわれないこともあるので、必ずもらえるわけではありません。

新興企業の場合、利益を配当として株主に還元するより、事業拡大のための先行投資を優先していることも珍しくありません。
ただし成熟産業の株が無配となったときは、多くの場合、経営が悪化していると考えられます。
③株主優待
「株主優待」とは、株を持っているだけでもらえるプレゼントのようなものです。
企業が自社の株を持っている人々に向けて、自社の商品やサービスを特別に提供します。
今では日本の上場会社の3分の1以上、つまり1300社以上が実施していますよ。
企業によっては非常に魅力的な優待があるため、株主優待目当てに株式を購入する人も少なくありません。
どんな株主優待があるの?
具体的にはどんな株主優待があるのかというと、会社によっていろいろです。
たとえば、「オリエンタルランド(4661)」の株を100株以上保有していると、東京ディズニーランドか東京ディズニーシーで使える優待パスポートがもらえます。
これは株主優待の中でも特に人気です。
株主優待のメリットは?
株主優待が魅力的な企業の株価は、他の企業が全体的に株価を落としている場面でも、比較的安定しているという特徴があります。

初めて株を買う人にも、魅力的な株主優待を提供している企業を選ぶ方法はおすすめです。
単純に楽しいのもポイントですね。
ただし株主優待の内容が改悪されたり、株主優待そのものがなくなったりする場合もあるので、その点には注意してください。
株主総会にも参加できる
さらに株主は、株主総会に出席して、経営陣に質問したり意見したりすることができます。
株主総会に出席しても、自分の利益とは直結しません。
しかし会社の経営がうまくいけば、株価が上がったり配当金が増えたりするので、少しでも経営に関われる機会が設けられているのはメリットです。
また会社によっては、株主総会に出席すると、お土産がもらえる場合もあります。
関連記事:新設されたおすすめの株主優待10選!お得なのはどの銘柄?
株式投資で損をする3つのケース
株式投資は、必ず儲かるわけではありません。
ではどんなときに損をしてしまうのか、3つのパターンを見ていきましょう。
- 買ったときより売ったときの株価が下がった
- 配当金が減る
- 株主優待の内容が改悪される
①買ったときより売ったときの株価が下がった
株価が購入価格より下がってしまい、売却するときに損を出すことがあります。
これは売買差損と呼ばれ、株式投資のリスクの一つです。


買ったときよりも株価が下がってしまい、売ればマイナスになってしまうため、長期にわたって仕方なく持ち続けている株のことを指します。その株の会社の業績や市場の状況を見ても、近い将来に株価が戻りそうもないとき、その株は「塩漬け」になってしまうというわけです。
どんどん値下がりして損失が拡大する前に、損切りの判断をすることも大切です。
企業が倒産すると株はどうなる?
企業が倒産すると、その企業の株価は大きく下がり、最悪の場合は株式が無価値になることもあります。
- 上場廃止…「整理銘柄」に指定され、約1カ月後に、株式市場での取引はできなくなってしまいます。整理銘柄は投資家たちが一斉に売るので、株価が暴落する傾向です。
- 会社が破産…株式の価値は0円になってしまいます。
投資する企業を選ぶ際は、その企業の財務状況や業績を、しっかりと調べることが必要です。
②配当金が減る
企業の業績が悪化し、配当金が減ったり、無配になったりする場合もあります。
しかも高配当銘柄は配当金目当てで買っている人が多いので、配当金が減る→手放す人が増える→株価が下がって売却益も減る…という悪循環に陥る場合が。
配当金目当ての長期投資では、企業の業績や配当政策をしっかりと把握することが重要です。
③株主優待の内容が改悪される
株主優待は企業の裁量により設定されていますので、内容が変更されたり、場合によっては廃止されたりする可能性があります。
株主優待を主な目的として株式投資を行う際は、企業の方針をよく調査しておくといいでしょう。
また、もし優待内容が変わったらどうするか、事前にシミュレーションしておくこともおすすめです。
関連記事:分散投資とは?リスクをおさえるには分散投資がおすすめ!方法と銘柄を紹介
株式投資を始めるにはいくら必要?
株式投資は、数百円~1,000円程度から始められます。
通常、日本の株は、100株単位を1単元として売買するのが一般的です。
例えば株価が1,000円の株を購入するときは、1,000円×100株なので、最低10万円の投資が必要となります。
しかし、1株から株を売買できる「単元未満株取引」を利用すれば、もっと少ない金額から始められるのです。
例を見てみましょう。
2019年9月5日に、三菱商事(8058)の株価は2,644円でした。
この株を通常の取引方法で買うとなると、100株単位なので、必要な金額はおよそ26万円になります。
しかし単元未満株取引なら、2,644円だけで1株買うことができるのです。
3,000円あれば8割以上の銘柄を購入できる
実は、日本に上場している約3,700銘柄の中で、株価が3,000円以下の企業は全体の8割以上。
つまり、3,000円用意すれば、日本株の大半を単元未満株取引できます。
また、株価がそもそも非常に安い(数円~100円程度)の銘柄なら、1,000円~1万円程度の資金で100株購入することも可能です。

関連記事:株を始める最低資金はいくら?1株数百円からできる初心者におすすめの少額投資
株式投資の始め方
株式投資の基本的な始め方を、5つのステップで解説します。
「株ってどこで買えるの?」「どうやって売買すればいいの?」と疑問に思っている方は、参考にしてくださいね。
- 証券会社で口座開設する
- 株の購入資金を証券口座に入金
- 買いたい株を選ぶ
- 株を購入する
- 株を売る
STEP①:証券会社で口座開設する
まずは証券会社で取引用の口座を開設します。
証券口座の開設は無料です。
また、証券会社の口座は、1人でいくつでも作れますよ。
迷ったら、ネット証券最大手で手数料も格安の「SBI証券」を検討してみるといいでしょう。
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おすすめはネット証券
証券会社には、スタッフが対面で案内してくれるようなところと、全てインターネットで取引ができるところがあります。
スマホで気軽に注文できて、手数料もリーズナブルなネット証券がおすすめです。
ネット証券は、口座開設の手続きがインターネット上で完結します。
手数料や単元未満株取引サービスの有無などを比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。
STEP②:株の購入資金を証券口座に入金
次に、証券口座に株を買う資金を入金しましょう。
銀行やコンビニのATMから振り込む方法もありますが、インターネットから入金すると、振込手数料が無料・即時反映などのメリットがあることも多いのでおすすめです。
自分が使いやすい方法を選んでみてください。

STEP③:買いたい株を選ぶ
投資対象の株式を選びます。
企業の業績や財務状況、株主優待や配当金などを考慮して、自分の投資目標に合った銘柄を選びましょう。
「いつも使っているお店」や「良いと思う商品を作っている会社」など、自分が興味がある会社の株を選んでみるのも一つの方法です。
STEP④:株を購入する
選んだ銘柄の株を購入します。
入力が必要な項目は次の通りです。
慣れてしまえば難しくありません。
購入株数 | 購入したい株数を入力 |
---|---|
注文方法 | 指値注文、成行注文などから選択 |
購入金額 | 株価が何円になったら買いたいか、金額を入力 ※指値注文の場合のみ |
注文期間 | 注文をいつまで有効にするか、期間を選択 |
預かり区分 | NISA口座・特定口座・一般口座など、どの口座で株を保有するか選択 |
非課税で投資したいなら預かり区分は「NISA口座」、自分で確定申告したくないなら「特定口座」にしましょう。
もし、少額から始めたいと思っているなら、「単元未満株」もおすすめです。
通常の株取引は100株単位ですが、単元未満株なら1株から購入できます。
また、取引時間や注文方法について理解しておくことが重要です。
株式投資ができる時間帯
日本の株式市場では、平日の9:00から15:00(休憩時間を除く)までが取引時間です。
取引時間外に予約注文を出すこともできますが、リアルタイムでの取引はできない点に注意しましょう。
また中にはSBI証券や松井証券のような、夜間の時間外取引がおこなえる証券会社もあります。
ただ、夜間取引では投資できる銘柄に限りがある点に注意してください。
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「指値注文」と「成行注文」の違い
株を購入する際の注文方法は、「指値注文」と「成行注文」が一般的。
「指値注文」は、指定した価格での取引を希望する注文方法です。
一方「成行注文」は、注文を出した時点の市場価格ですぐ取引する方法となっています。

すぐにでも買いたい時は「成行注文」がおすすめです。
株式投資に慣れている人にも、成行注文はよく用いられます。
希望額で買いたいなら、指値注文を利用するといいでしょう。
STEP⑤:株を売る
株を売る時は、「売り注文」を出します。
- 株価が上昇し、利益が出たとき
- これ以上の損失を回避したいとき
「保有している銘柄一覧」から売りたい株を選んで、注文画面を開きましょう。
入力が必要な項目は、次の通りです。
売却株数 | 何株売りたいか入力 |
---|---|
注文方法 | 指値注文、成行注文などから選択 |
売却金額 | 株価が何円になったら売るか、金額を入力 ※指値注文の場合のみ |
注文期間 | 注文をいつまで有効にするか、期間を選択 |
最後に取引パスワードを入力して、注文します。
関連記事:高配当株で配当金生活も夢じゃない!高配当株の選び方&儲けワザ
株を買うタイミング
株をいつ買ったらいいか、判断に迷う投資家も多いでしょう。
株を購入するタイミングは、以下のようなシーンが考えられます。
- 株価が割安になったとき
- 株価が上昇を続けているとき
- 株価が急騰したとき
株価が割安になったとき
株価が割安になったときは、その企業の株を購入する好機と言えます。
- 高配当銘柄・株主優待銘柄の権利確定日が過ぎたとき
- 業績が良くなったが、まだ株価に反映されていないとき
株主優待と配当金を受け取るには、権利確定日の前に、その株を買っておかなくてはなりません。
高配当銘柄や株主優待銘柄は、権利確定日が過ぎると、配当金や優待目当ての投資家が株を売却して値下がりしやすいです。
株価が上昇を続けているとき
また、株価上昇の勢いがある銘柄は、これからさらに値上がりする可能性があります。
しかしいずれ株価上昇が止まったとき、利益確定のために売る投資家が増える→一気に下落するという流れになる場合が。
そのため、このような銘柄を狙うときは、あまり欲張らずに上昇の勢いが落ちてきたタイミングで売るといいでしょう。
株価が急騰したとき
株価が連日上昇し、ぐんぐん伸びていく株も存在します。
ここで一つ注意してほしいのが、そういった急騰株投資は、投機的な面が強いということです。
つまり、急上昇するのと同じように、急激に下がる可能性もあります。
急騰した株に投資するなら、上昇トレンドが少しでも弱まったら、すぐに売却するつもりでいる方が良いでしょう。
その方が、株価が大きく下がった時の損失を避けることができます。
利益を大きく出すことは難しいかもしれませんが、急な下落に巻き込まれず、少しでもプラスになればOKと考えましょう。
関連記事:株を買うタイミングはいつ?初心者が知っておきたい株の買い方・売り方
株を売るタイミング
次に、株を売るタイミングについてです。
以下のようなシーンが考えられます。
- 目標の株価まで上がったとき
- 業績が良い決算発表の後
- 損切りラインまで値下がりしたとき
株を買った段階で、「どんな条件になったら売るか?」も考えておくことが大切です。
目標の株価まで上がったとき
株を手に入れる時、どの程度値上がりしたら手放すのか、初めから決めておくことが大事です。
たとえば「1万円の利益が出たら売る」あるいは「株価が100円上昇したら売る」など、具体的な目標を持つと良いでしょう。
そうすることで、設定した目標に達したら逃さず売却することが可能になります。
株価が予想以上に上昇すると欲張りたくなることもありますが、それによって売却のタイミングを逸してしまうと、損失を被る可能性もあります。
目標を達成したら一旦売って利益を確定させ、その後さらに価格が上がるなら再度買うという方針がおすすめです。
自己のルールを守ることもできますし、リスクも抑えられます。
業績が良い決算発表の後
特に業績が好調な企業の株では、この戦略が有効です。
決算が予想以上に良かった場合、人々の注目が集まり、株価が上昇する傾向にあります。
このタイミングで売却を検討すると良いでしょう。
一方、業績が下方修正されると、決算後に株価が下がる可能性もあります。
しっかりと業績をチェックし、適切な売却タイミングを計ることが大切です。
損切りラインまで値下がりしたとき
投資をするとき、最初から損切りラインを決めておくことも大切です。
たとえば「株価が100円下落したら売却する」と事前に決めて、その価格になったら絶対に売る、というやり方を徹底することが大切です。
このルールを無視してしまうと、損失が広がる一方で「株価が戻るのではないか」と期待してしまい、さらに損失が拡大するという事態になりかねません。
たとえ1年後に株価が少し戻ったとしても、その間に他の企業へ投資して利益を生む方が、効率的です。
難しいと感じる方も多いですが、とても重要なポイントなので、必ず理解しておきましょう。
関連記事:1株からでも株主優待が受けられるオススメ銘柄15選を紹介
初心者が株式投資で成功するには
初心者が株式投資で成功するためには、以下のようなポイントを押さえておくことが重要です。
- NISA口座から投資する
- 利益確定・損切りのルールを決めておく
- 分散投資する
- 投資信託やETF経由で株を買う
- 売買差益よりも株主優待や配当金を狙う
①NISA口座から投資する
NISA(ニーサ)とは、非課税投資枠のことです。
株式投資で得た利益には、20.315%の税金がかかります。
しかしNISA口座で株式投資をすると、一定の金額まで、投資で得た利益が非課税になるのです。
NISA口座には、以下の種類があります。
- 一般NISA
- つみたてNISA
このうち株式投資で利用できるのは、「一般NISA」です。
一般NISAは、毎年120万円まで投資でき、その枠内で得た利益が非課税になります。
投資期間は最長5年間です。
ちなみに投資信託で利用できるつみたてNISAは、年間40万円まで投資でき、その枠内で得た利益が非課税になります。
投資期間は最長20年間です。
NISA口座は、株式投資を始める際には、とてもお得な国の制度ですよ。
利益が非課税になる分、資産を効率的に増やすことができます。

②利益確定・損切りのルールを決めておく
投資を始める前に、利益確定と損切りのルールを決めておきましょう。
たとえば「株価が○円まで下がったら、それ以上の損失が出る前に売る」「株価が○円まで上がったら、利益を確定させる」など。
感情に左右されず、冷静な判断をするための重要なルールです。
③分散投資する
全ての資産を一つの銘柄に投資するのではなく、いくつかの銘柄に分散して投資することで、リスクを軽減することが可能です。
特定の銘柄や業界の値下がりによって、大きな損失を被る可能性が低くなります。
分散投資の方法
分散投資を行う方法はいくつかありますが、たとえば以下の3つの方法が挙げられますよ。
- 銘柄分散
- 業種分散
- 地域分散
銘柄分散とは、異なる銘柄に投資することでリスクを軽減する方法です。
たとえば、1つの銘柄に集中投資するのではなく、10銘柄に分散投資することで、1つの銘柄が値下がりした場合の影響を軽減することができます。
業種分散とは、異なる業種に投資する方法です。
たとえば製造業に投資するだけでなく、サービス業や金融業にも投資することで、特定の業種の不振によるリスクを軽減することができます。
地域分散とは、異なる地域に投資する方法です。
たとえば日本に投資するだけでなく、アメリカやヨーロッパにも投資することで、特定の地域の経済情勢によるリスクを軽減することができます。
④投資信託やETF経由で株を買う
初心者にとって、個別の株を選ぶのは難易度が高いかもしれません。
そこで、投資信託やETF(Exchange Traded Fund)もおすすめです。
投資信託やETFは、投資家から集めた資金を元に、株式や債券などの資産にプロが分散投資を行う金融商品です。
投資信託やETFのメリット
投資信託やETFは、株式の個別銘柄に投資するよりも、以下のメリットがあります。
- 分散投資ができる
- リスクを軽減できる
- 専門家による運用が受けられる
投資信託やETFは、複数の銘柄に分散して投資を行うため、特定の銘柄の値動きに左右されにくくなります。
そのため、リスクを軽減することが可能です。
さらに投資信託やETFは、専門家が運用を行うため、自分で銘柄を選ぶ必要がありません。
投資信託やETFは、株式の個別銘柄に投資するよりも始めやすく、初心者の方にもおすすめの金融商品です。
⑤売買差益よりも株主優待や配当金を狙う
株主優待や配当金を狙うスタイルの株式投資は、初心者にもおすすめです。
- 安定的なリターン:配当金や株主優待は、企業の業績に連動してはいますが、一度決定されると定期的に支払われます。売買差益を狙うよりも安定的なリターンを得ることが可能です。
- 長期保有に適している: 配当金や株主優待を狙う投資法は、長期保有に向いています。時間をかけて企業価値の上昇を待ちつつ、その間に得られる配当や優待を収入源とすることができますよ。
- 株価変動リスクの軽減:株価が下がった場合でも、配当金や株主優待を受け取ることができるため、株価変動リスクが相対的に軽減されます。
ただし配当金や株主優待を主目的にすると、大きな利益をもたらす可能性のある高成長企業を見逃す可能性があります。
なぜなら、多くの高成長企業は利益を事業投資に回すため、配当を少なく設定するか全くしないことも多いからです。
また、配当金は企業の業績によって変動します。
業績が悪化すると、配当金が減少するか一時的に支払われなくなる可能性もあると知っておきましょう。
関連記事:おすすめの株主優待一覧!食品系や穴場のお得な銘柄を厳選
株式投資の2つの注意点
株式投資には、以下のような注意点があります。
- 手数料がかかる
- 元本保証はない
手数料がかかる
株式投資を行う際には、証券会社への手数料が必要です。
手数料が利益を圧迫することもあります。
とはいえSBI証券や楽天証券などの大手ネット証券は、「1日の取引代金が合計100万円までなら、手数料無料」としているところが多いです。
ただしこれは100株単位で取引した場合であり、単元未満株取引では別の手数料が適用される点に注意しましょう。
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元本保証はない
株式投資は、元本保証がない投資です。
必ず儲かるというわけではありません。
株価が下落すれば、損をすることもあります。
そのため、リスク管理をしっかり行い、損失を最小限に抑える努力が必要です。
関連記事:マネックス証券の「ワン株」は手数料がお得!買い方や購入・約定の時間を解説
株式投資の銘柄の選び方
株式投資をするうえで特に難しいのが、「どの企業の株を買えばいいか」でしょう。
自分の投資目的や、投資スタイルに合った銘柄を選ぶのがおすすめです。
値上がりする銘柄の選び方
売買差益で利益を狙う投資スタイルには、次のようなものがあります。
割安株投資
実力ある企業の株が今は安いと思ったときに買っておけば、そのうち企業の本当の価値に見合った価格になって、儲かる可能性が高いですよ。
つまり、企業の実力や価値に対して、株価が低いと思ったら投資するのが、「割安株投資」の考え方です。


関連記事:割安株が見つかる「ファンダメンタルズ分析」とは?やり方とおすすめツールを紹介!
成長株投資
割安株投資とは違い、「成長株投資」は株価が高めでもその企業がこれからどんどん成長すると思うなら、それを買います。
その企業が大きな利益を上げれば、株価も大きく上がる可能性があるからです。
新興市場株・IPO投資
まだ比較的新しい会社が多い新興市場(ジャスダックやマザーズなど)の株を「新興市場株」、新しく上場した企業の株を「IPO株」と言います。
まだ若い会社は、すでに大きな会社よりも大幅な成長の可能性を秘めているため、株価も大きく上がる場合がありますよ。
ただしIPO株を買うには、新規上場の際におこなわれる抽選で、当選しなければなりません。
低位株投資
「低位株投資」とは、株価が数円~100円程度と安いものの、何か問題を抱えているような株を買う方法です。
普段はあまり注目されない低位株も、黒字転換したり良いニュースが出たりすると株価が上がり、利益を得ることができます。
ただし経営破綻するリスクもあるので、銘柄を選ぶときは注意が必要です。
高配当銘柄の選び方
配当金重視で投資する方法もあります。
しかし、高い配当利回りだけを見て買うのはNGです。
高配当株の中には、業績悪化見通しによって株価が下がり、配当利回りが高くなっているような銘柄もあります。
また、配当性向が50%以上と高すぎる銘柄も避けたいところ。
配当性向とは、「当期利益のうち何割を配当金として株主に分配しているか」を指します。
配当性向が高いということは、株主への利益還元に積極的とも捉えられますが、事業にお金を使って成長への先行投資をしていることも大切です。
さらに決算資料を見て、今後の事業展開に期待が持てそうな銘柄や、世の中の流れに合っている銘柄を選ぶといいでしょう。
株主優待銘柄の選び方
株主優待を実施しているのは、上場企業の3社に1社くらいです。
どの企業も株主優待を実施しているわけではないという点に、まず注意しましょう。
なお株主優待は、100株以上保有しないともらえないことが多いです。
中には1株だけでも株主優待がもらえる企業もありますが、基本的には保有株数が500株、1000株と増えるほど、優待内容も豪華になります。
配当金や必要な投資額とあわせて、お得かどうか計算してみましょう。
(株主優待+配当金)÷投資した金額
松井証券のスクリーニング機能では、株主優待の有無が検索結果に表示されます。
さらにクリックすると、株主優待の内容まで確認できるので、株主優待を重視したい人におすすめです。
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また、株主優待ブログをチェックして真似する方法もあります。
どんな優待が届いたか写真付きで紹介されているので、参考にしやすいです。
関連記事:おすすめの割安株ランキングTOP10!PER・PBRが低い銘柄はどれ?
初心者におすすめのネット証券3選
株式投資を始めるにあたり、証券会社の選択は重要なポイントとなります。
以下、初心者におすすめの証券会社を3つご紹介します。
証券会社 | 単元未満株 | 手数料 | 米国株 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
![]() | ○ | 1日100万円まで無料 | ○ | 手数料が安い 商品数豊富 |
![]() | ✕ | 1日50万円まで無料 | ○ | 無料相談できる サポートが手厚い |
![]() | ○ | 1日100万円まで550円 | ○ | 銘柄分析ツールが好評 米国株に強い |
①手数料が安い業界最大手「SBI証券」
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 充実のサービス |
SBI証券は、業界最大手の証券会社です。
取引手数料が非常に安いのが特徴。
また、株以外の商品数も豊富です。
投資初心者からも人気が高いですよ。
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関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
②プロに無料相談できる「松井証券」
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,580件 |
株式以外 | FX 先物・オプション |
口座開設・取引までの日数 | 最短3日 |
特徴 | 使い勝手の良いツール お得な手数料 手厚いサービス |
松井証券では、株式投資について無料電話で相談することができます。
株式投資初心者にとって、専門家の意見を直接聞けるのは非常に有益です。
ネット証券でありながら、サポート体勢もかなり手厚いですよ。
創業100年の歴史を持つ老舗ならではの安心感があります。
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関連記事:松井証券の評判・口コミまとめ!手数料や投資信託についても解説
③銘柄分析が評判の「マネックス証券」
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,235件 |
株式以外 | 債券 FX 先物・オプション 金・プラチナ |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 100円から始められる 米国株に強い お得なマネックスポイント |
マネックス証券は、銘柄分析ツール「銘柄スカウター」が評判の証券会社です。
企業をじっくり分析しながら、自分で株を選ぶことができます。
また、人気の米国株式投資にも強いです。
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関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説
株式投資の始め方に関するよくある質問
株式投資の始め方に関する質問に答えます。
- 学生や未成年でも株式投資は始められる?
- 株式投資のおすすめ勉強方法は?
- パソコンがなくてもスマホだけで始められる?
- 株主優待や配当金はいつ受け取れるの?
- 外国株と日本株はどちらがおすすめ?
- 参考になる株式投資ブログはある?
Q.学生や未成年でも株式投資は始められる?
A.はい、学生や未成年でも「未成年口座」を開設し、株式投資を始めることは可能です。
ただし未成年の場合、親の同意が必要となります。
松井証券のような、25歳以下なら株式投資の手数料が完全無料になる証券会社もありますよ。
Q.株式投資のおすすめ勉強方法は?
A.株式投資の知識を得るための方法は多数あります。
- 書籍・雑誌を読む
- セミナーや勉強会に参加する
- 証券会社のサイトを見る
- 個人ブログや投資に関する記事を見る
書籍を読む、動画サイトで勉強する、オンラインの投資セミナーに出席するなど、自分のライフスタイルに合った学習方法を選びましょう。
株式投資に慣れてきたら、四季報や決算書のデータから、ファンダメンタルズ分析を行ってみるのもおすすめです。
関連記事:【初心者向け】株式投資おすすめの勉強方法6選!身につけるべき基礎知識も解説
Q.パソコンがなくてもスマホだけで始められる?
A.はい、スマートフォンだけでも株式投資を行うことは可能です。
現在の証券会社の多くは、スマートフォン対応のアプリを提供しています。
アプリを使えば、外出先でも株価のチェックや取引ができ、時間や場所を選ばずに投資活動を行うことが可能です。
Q.株主優待や配当金はいつ受け取れるの?
A.株主優待や配当金の受け取り時期は、各企業によって異なります。
株主優待の場合は、優待の適用を受けるための基準日(権利確定日)を過ぎた後に、企業から直接自宅等に送られてきますよ。
配当金については、権利確定日後に証券会社経由で入金されます。
具体的な日程については、各企業のIR情報や証券会社の情報を確認してください。
Q.外国株と日本株はどちらがおすすめ?
A.外国株と日本株、どちらがおすすめかは、投資家の目的や投資スタイルによります。
たとえば外国株の中でも特にメジャーな米国株は、高配当銘柄が多いです。
投資家への利益還元意識が高く、数十年間ずっと増配を続けているような企業もあります。
世界一の経済大国の企業に投資できる点も魅力です。
一方外国株は、為替リスクも伴います。
また外国株には、基本的に株主優待がありません。
日本株は国内の企業への投資となるため、日本経済と自身の資産の動きが連動する点が特徴です。
自分自身の投資目的やリスク許容度に基づき、適切な投資先を選びましょう。
Q.参考になる株式投資ブログはある?
A.以下の記事では、おすすめの株式投資ブログを紹介しています。
特に株主優待目当ての投資ブログは、初心者でも参考にしやすいですよ。
関連記事:株主優待ブログのおすすめ10選!達人や主婦から学ぶ優待生活テクニック
関連記事:米国株ブログおすすめ10選!サラリーマン投資家や有名投資家から学ぼう
まとめ~株式投資の始め方は難しくない!~
株式投資の基礎知識と始め方を解説してきました。
- 証券会社で口座を開設
- 購入資金を入金し
- 購入したい株を選んで購入
- 必要に応じて売却
株式投資はリスクを伴いますが、適切な知識と戦略を持って臨むことで、資産運用の一環として大いに役立ちます。
株の購入・売却のタイミングは、株価の状況や自己の投資目標に基づいて決めることが重要です。
初心者が株式投資で成功するためには、利益確定・損切りのルール設定、分散投資などが有効となります。
初心者の方も、株式投資に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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