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5月 23
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Citi Bankの5番街支店で外国人非居住者向け住宅購入ローンについてヒアリングしてきました。

基本的には、各個人のクレジット(信用度)により条件は異なるとのことですが、ベースとなる条件は以下です。

借入人の資格:借入金額がUS$68万ドル以上の場合は、Citi Bankとの取引が 1年以上必要。同額未満であれば、この限りではない。また個人に限られ、法人は不可。

LTV セカンドホームの場合70%まで

投資物件の場合 55%まで

金利: USD30年 固定3.875%前後(投資物件の場合。クレジットによる)

変動金利:Libor +2%前後

返済方式:元利均等返済

借入期間 30年(借入人の年齢制限無し)

期限前弁済:いつでも可能。ペナルティ無し。

審査に必要な書類:1年から2年分の給与証明、源泉徴収票、確定申告書、資産を証明する書類。非居住者は、米国内でクレジットレーティングが無いので、クレジットカードの信用情報データベースに電話でCitiのクレジット部門の担当者とアクセスし、確認を取る。(Citi日本人担当者の通訳がサポート)

審査期間:全ての書類が整えば、2-3週間程度でプレアプルーバルが出る(基本的にいくらまで貸せるか)が、その後物件鑑定や契約書などの手続きがあるので、ローンの実行までは4ヶ月はかかる

この商品はハワイ以外の全米の不動産に適用される。(Citiはハワイでは業務が認可されていない)

必要DSR: 税込み収入に対する元利返済額の割合が40%以下であること

ニューヨークの中古物件は足が早く、かつ現金購入者が多いため、現実的には購入する物件が決まってからローンを申請しても、決済には間に合わないので、先に現金で決済してから、その後ローンを引くのが現実的。(キャッシュアウトという)

このローン商品は外国人向けに約1年前にリリースされたが、今のところ、投資目的ローンはほとんど実績が無く、すべてセカンドホームローンとのことです。(実際に本当にセカンドハウス目的なのかどうかはわからないよう。)

印象としては、求められる審査書類は多く、かつ実行までに4ヶ月かかるので、基本は現金で決済し、その後,書類を整え、キャッシュアウトするのが現実的で、やや敷居が高い印象です。

ただし、1年前にできた商品で、リーマンショック以降は、それまで全く外国人にはローンがほとんど出なかった状況に比べると、投資環境は整って来ています。つまり、これから物件購入者が増えて来ることから、米国の不動産は上昇するトレンドに入って来ている根拠といえるかもしれません。

特徴としては、ノンリコースで借入人の年齢制限がないので、80歳でもローンが利用できるので、相続対策に使えるほか、最長30年の元利返済額とすれば、LTVを押さえれば、キャッシュフローが回る物件は出てくる可能性があります。

Citiの場合、5番街支店には日本人の担当者がいるため、電話での問い合わせも受けられるので便利です。(この点は,日本人にとって非常に大事です)

尚、上述した商品を利用する為には、Citi Goldのステイタスになる必要がありますが、日本では預け入れ最低金額が1000万円ですが、アメリカでは5万ドル(約500万円)でサービスが受けられます。ただし、マルチカレンシー口座はありません。(米ドルのみ)一つの国でGoldを作れば他の国でも作れ、Global Transferで本人名義の口座間で資金の異動が20ドル程度で行えるのはメリットが大きいと言えます。(預入金額が多いと、無料となる特典もあります)

 

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