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5月 18
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Corporate lettings market in London recovers

The corporate lettings market in London is showing signs of a resurgence as companies allocate more money towards renting prime properties to attract senior employees from around the world. (Financial Times. May 17, 2011)

ロンドンの法人向け住宅賃貸市場が復活の兆しを見せています。企業が世界中から上層管理層を確保する為に高級住宅を借り上げる動きが活発化しているためです。

5月17日付けのイギリスファイナンシャルタイムズが伝えています。

同紙によると、第1四半期においてプライム住宅を探す件数が1年前に比べ10%増加、2年前の同時期に比べ16%の増加をしており、価格も平均週家賃が747ポンド(ロンドンではWeekly Rentを用います)と前年同期比14%上昇しています。また第2四半期はトップシーズンとなることから、平均週賃料が925ポンドまで上昇が見込まれると現地のエージェントのコメントを紹介しています。

2009年から本格化した景気後退で、企業は海外からの駐在員を削減してきましたが、ここに来てロンドンの経済が急速に回復する中で、特に金融関連企業で世界中からトップ人材を確保する動きが活発化しているようです。

私は、日本の投資家には、海外不動産投資はまず金融都市を中心にお薦めしています。まず、その国の経済活動の中心であり、最もグローバルな人材が世界中から集まるので、賃貸需要が高くかつ物件もそれにつれ上昇しやすく、かつ流動性が高いと言うのが理由です。

工業都市というのも選択肢としては有るのですが、一般的に賃貸相場は急激には上がらず、安定的とも言えるのですが、産業の構造変化により衰退することもあり得るため、個別に都市の将来像を見極める必要が有ります。

金融という産業はよくも悪くも世界経済の影響を受けるのですが、金融センターの不動産市場は、比較的ボラティリティーが高く、雇用関係と関連性が強いので、景気が悪くなれば仕込み時、良くなれば売り時など、海外の投資家にとって判断がしやすいマーケットだと思います。

私が、今お薦めするのは、欧米ではやはりロンドン、ニューヨーク。通貨が3−4年前に比べかなり安いため、断然おすすめです。

アジアでは香港、シンガポールと言いたいところですが、両都市は既に、2009年から相当資金が入り、市場が既に加熱しているため、入るタイミングが難しそうです。

そういう意味では、セミナーなどでもお話ししていますが、アジアではタイミング的には、出遅れ感のあるマレーシアのクアラルンプールなどは2000年以降イスラム金融のオフショアーハブとして確実に中東や日本を含めたアジアの金融機関が進出を進めていることから今は、注目株のひとつだと思います。今晩のフライトで東京に向かいます。続きは今週土曜日のセミナーで。

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