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2月 27
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先日シンガポールで購入した日本ブランドのテレビがウンともスンともいわない状態となりました。スイッチが入らない状態です。

昨年4月にシンガポールに移ってきました。という話は、もうすでにしていますが、引っ越した際に新たにシンガポールで購入した某日本ブランドですから、まだ9ヶ月そこそこです。すぐに、同社のサービスセンターに電話をして、修理を依頼したところ、翌日にサービスマンが2人でやってきました。2人は、早速テレビを壁から外し、ねじをまわして背面部分をはずし、おもむろに持ってきた段ボールを開梱し、その心臓部(コンソールというのでしょうか、パネル以外のほとんどの部品が配置されている基盤本体)を入れ替えました。その間、数分の出来事です。

テレビの修理というと、テスターという計測器をとりだし、あらゆるテストを繰り返し、あげくの果てに、持ち帰って部品を交換しますというような修理をイメージしていた私は、あっという間の出来事にむしろ唖然としてしまいました。

こんな修理だったら、学生のアルバイトでもできるなという驚きと、サービスマンが手回しよく、心臓部の部品本体を持ってきて、取り替える手際の良さにあっけにとられ、サービスマン達に以下のように質問しました。

「私は日本からきたが、日本で買って1年以内にテレビが故障することなんか無かった。このようなトラブルは良くあるのか?」

これに対して、サービスマンは、「デイスプレーパネルは日本製だが、その他の部品と組み立てはマレーシアだからしょうがない。まあ、この手の修理はたまにあるよ。」との答え。

この答えにも驚きましたが、もっと驚いたのは、この後です。なんと取り替えて、しばらくした後、念のためもう一度、スイッチを入れてみたところ、しばらくしたら、数分後に自然とスイッチが消えてしまうという現象が起きるのです。

いかにマレーシア製とはいえ、このテレビはれっきとした日本ブランドです。製品管理ができていないなら、日本ブランドとしては大変な問題です。

結果、その日は、修理が完了せず、次の日また新しい部品を持ってきて取り替えました。その後は1ヶ月程たちますが、今のところ大丈夫です。

「交換した部品は1年間の保証がついているので、また何かあったら、電話してください。取り替えにきますから。」サービスマンの一言です。

昨今、サムソン、LGなどがアジア市場で日本ブランドを席巻しているのは、日本ではニュースで伝わっていると思いますが、本当です。

テレビを買う時、電気屋の店員はこう言っていたのを思い出しました。日本のブランドもMade in Japanではないので、韓国ブランドの方が、最近は品質が良くておすすめだというのです。盛んにサムソンのテレビをすすめるので、どうせ販売マージンが高いんだろうと高をくくっていたのです。

円高に伴う日本の製造業が海外移転することに伴う空洞化が問題になって久しいですが、海外移転しても品質管理においても競争力が維持できないとしたら、日本ブランドはどうなるのでしょうか?もの作り日本の危機?!

テレビで、日本ブランドで、韓国ブランドに対抗できるメーカーは、Sという頭文字の2社とP社くらいと言われています。

ちなみに、我が家で購入したブランドがその中の1社であることを申し上げておきます。

頑張れ日本ブランド。

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