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2月 10
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旧正月も終わり、8日から東京に来ています。

昨日は、『中国人との不動産ビジネスは本当に成り立つのか』不動産取引実務者セミナーの講師の一人として登壇しました。

http://shutoken-net.com/foreign/tf01.html

会場は、東京駅のパシフィックセンチュリービルの東急リバブル社の大会議室で160名を超える不動産関連業者が熱心に参加されていました。

なんと午後1時から6時半まで5時間半にわたるセミナーでしたが、ほとんどの方は最後まで熱心に聴講されていおり、このテーマの関心の高さを実感しました。マスコミでは山林や水源を買いあさる中国人投資家の話が取り上げられ、一部に外国人に不動産の取引を制限させようと言う動きもあるようですが、不動産取引が活性化しなければ景気が良くならない日本においてこのような保護主義・鎖国主義的な発想は、危険です。

とにかく、人口が減る日本での不動産業界では非常に危機感が強く、中国人をはじめとするアジアの投資マネーをいかに取り込んでいくかというのが業界の注目のテーマのようです。



ところで、今回の私の講演でもトピックスとして紹介した最新情報です。マレーシアのデベロッパーAP Landが北海道のニセコのヒラフビレッッジで69戸の高級コンドミニアム『 Shiki Niseko 』を12月にクアラルンプールで1月にシンガポールで予約販売会を行い、まだ着工もしていない中、物件も見ずにかなりの住戸に予約が入り非常に良い反響だったということです。それにしても坪単価300万円ですから、札幌の一等地よりも高いというのは、日本の不動産の常識では図れません。

Shikiとは、日本語の四季で、四季のある日本を売りにしています。まさに四季のないシンガポールやマレーシアの投資家にとっては、日本の四季がリゾートとして魅力があるのでしょう。またニセコという英語だけで生活できる日本で唯一のリゾートは今や世界的な知名度を誇っています。

私も、昨年のクリスマスは家族とニセコヒラフの北海道トラックス(オーストラリアのデベロッパー)の貸別荘(オーナーはオーストラリアの個人投資家)に宿泊しました。札幌から倶知安駅に到着するとオーストラリア人が迎えに来ます。(日本に来て3ヶ月という人で、日本語は全く話しません)貸しスキー店も英語表示で店員も英語で対応。

ヒラフビレッッジの中心地にあるセイコーマート(北海道地元のコンビニチェーン)は、外国人で溢れかえっていました。日本で英語だけで過ごせる唯一のリゾートであるニセコは、海外投資家からは付加価値と希少性から買われるのでしょう。

それにして、シンガポールの不動産市場は加熱しています。政府が抑制策として、保有短期の売買には効率の印紙税を課す措置に出ました。今までは売買価格の3%でしたが、1年以内は、物件価格の16%をかけるというものです。また銀行借り入れの限度額を60%に減額することも発表しています。現地の大手不動産会社PropNex社の関係者にヒアリングしたところ、さすがに市場にはサプライズだったようですが、長期保有目的も多く、劇的な効果はないとの見方もあるようです。また一方で、今回のニセコは話題になっているらしく、今までマレーシア、オーストライア、イギリス不動産投資を行ってきたシンガポール人にとって、日本の不動産は新鮮に映ったようで、ニューマーケットとして注目される可能性もあるとのことでした。

左は、マレーシアのデベロッパーAP Land が販売予約を開始した『Shiki Niseko』着工は2011年4月竣工は2012年11月予定。

右は東急不動産が開発予定のニセコ イレンカビレッッジ建設予定地(2010年12月27日撮影)

http://www.niseko-irenka.jp/concept.html

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