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6月 16
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今日から、東京に入りました。18日(土)は、Home’sの不動産投資フェアーがあり、このイベントに当社も協賛しており、対談式の講演会に出ます。

カリスマ不動産投資コンサルタントで、『逆算でかなえる人生とお金の法則』の著者・北野琴奈(同郷北海道出身)さんとの対談です。

彼女も昨年アメリカのLAで投資むけコンドミニアムを購入されたそうですので、その辺りのお話も聞ける企画です。

http://toushi.homes.co.jp/event/program/#

19日(日)は『チャイナマネーを追え』出版記念セミナーの東京での最終回です。(7月30日には大阪で行いますが、これが本当の最終回です。)

さて、昨日のThe  Business Timesをみていたら、アメリカの超金融緩和政策(QE2)が各国の為替相場に大きな影響を与えているが、購買力平価(PPP)で見たとき,日本円やオーストラリアドルなど資源国は軒並み割高であるという結果がでたそうです。OECDが発表した数字によると日本は、理論値より57%割高とか。(表1参照)これは良く言われるマクドナルドのビッグマックは世界中で同価値であるというセオリーで、適正な為替レートを割り出す場合の指標に使われます。(ビッグマック指数)

下の表をみると、購買力平価から見て割安な通貨は人民元となんとシンガポールドルです。人民元は世界中から安すぎると言われており、当然という気がしますが、シンガポールドルは購買力平価の観点からもまだ上昇力があるようです。もっとも政府自体が、通貨高を志向していますから、当面上昇することは疑いのないところです。

一方、円についてはやはりかなりの割高ということで、ギリシャに隠れて財政危機があまり材料視されていないため、今のところここ2−3年の円高傾向が継続しているように見えますが、調べてみると今年の年初から円は対ドル以外には軒並み下げているのです。(表2参照)いわゆる不人気投票で最も人気のないのはダントツ米ドルですが、どうも次に円が来ています。日本では円高といえば、ドルに対してばかり見るのが常ですが、実はこの半年で風向きが変わって来ているように見えます。アメリカ経済はどうも当初予測より回復が遅れていて、超量的緩和(QE2)による株高資産効果や消費効果も息切れのようで、再び量的緩和の噂も出て来ましたので、しばらく円高(あくまで米ドルに対してですが)は続くかもしれませんが、世界的なインフレ傾向から各国は金利を上げる傾向にある為、じわじわと円は他通貨に対しては弱含むと思われます。いよいよ円安に向けてのカウントダウンが始まっていると見た方が良いかもしれません。ヨーロッパ、アメリカ経済が吹き返したら、今度は円は売られるでしょう。海外投資はいよいよ待ったなしです。

<購買力平価から見た、現在の為替レートと理論値との乖離>(表1)


通貨 現在値(対米ドル) 購買力平価修正後理論値 理論値からの乖離
ユーロ 1.437 1.2 19.8%
日本円 1.24 0.79 57.0%
英ポンド 1.63 1.46 11.6%
スイスフラン 0.8377 0.6589 27.1%
豪ドル 1.0576 0.6568 61.0%
ニュージーランドドル 0.8135 0.6536 24.5%
カナダドル 1.026 0.821 25.0%
シンガポールドル 0.8084 0.9174 -11.9%
人民元 15.26 29.94 -49.0%
+は,過大評価,ーは過小評価 出所:OECD2010年
日本円は100円
 

<円の20011年6月15日の各国通貨に対し、2008年から年初と比較しての変動率>(表2)

今年に入って、円は米ドル(香港ドル)マレーシアリンギ以外は軒並み下落

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