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3月 09
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2月22日から23日にかけてスペインのコスタブランカの南方ムルシアにあるMar Menor Golf Resortを視察しました。

Mar Menor(小さな海という意味で地中海をラ・マランガという南北に細長い中州で分断された海)から車で西へ10分の場所にあるリゾートで、インターコンチネンタルホテル(64室)とジャックニクラウス設計の本格的ゴルフコースの周りに戸建て別荘とコンドミニアムが配置されたリゾートコミュニティーです。



ラ・マランガ 左はMar Menor 右の海は地中海    インターコンチネンタルホテル

このプロジェクトは、昨年11月にロンドンに投資物件を買いにいった際に、アレンジしてくれた地元エージェントから薦められたものです。このエージェントは2戸、そのパートナーも1戸投資したとのことです。

主に買い手はイギリス人や北欧(スカンジナビア半島の諸国)の個人投資家で、一年中太陽がある地中海気候のスペインはリゾート別荘としても投資としても人気が高いようです。この辺りは、1年の内、320日が晴天という稀な気候で、人気が高いようです。

本プロジェクトは、ポラリスワールドという開発業者が2004年から開発を開始。当初は、9ホールのゴルフ場と別荘を分譲しましたが、2007年にスペインの不動産マーケットがはじけ、同社も他の開発プロジェクトで資金繰りがつまり、当プロジェクトの銀行団が協議し、本プロジェクトを開発するプロジェクト会社を銀行団が共同出資して設立し、開発を継続。2009年に建築中のプロジェクトを完成させました。その後、開発業者や既存の債権者と裁判で決着を付け、2010年10月から本格的にコンドミニアムの販売を再開しています。


Mar Menor Golf Resort          中心部にはインターコンチネンタルホテル



コンドミニアム棟


テラス付きの1階の物件(モデルルーム) 私が購入を申し込んだ1階の物件(プールが隣接)




リビングルーム(モデルルーム)私が押さえた1階の上の住戸のオーナー(ノルウエー人)と




ドライビングレンジ               クラブハウス




スーパーマーケット(生鮮食料品コーナー)          ワインセラー

現在、売りに出ているのは、ホテルから近いブロックで、1Bed Room 54㎡前後、2Bed Room 84㎡前後、3Bed Room 110㎡前後などの間取りが有り、専有平米単価2,200ユーロとかなりお買い得感のある価格設定です。2007年当時の売り出し価格の40%割引の値段で再設定しているとのこと。

しかも、現在はプロモーション期間限定で、物件売り出し価格の100%掛け目でモーゲージが組める(しかもノンリコースローンというから驚き)という銀行再生案件ならではのお買い得条件オンパレードなのです。

ただし、購入に際しては、購入価格の10%程度は、所有権移転税とコンサルティングフィーがかかる上、ホリディハウスとして短期のサービスアパートとして貸し出すための家具、電化製品、リネン、食器などのパッケージ代金約5000ユーロ、その他諸経費3000ユーロなどを含めると必要な現金は約26,000ユーロ(3ベッドルームの場合)程度は用意が必要です。

尚、ローンは75歳までの返済が認められるため、35歳未満の方なら、最大40年のローンが組めます。また最初の2年間は固定金利で現在2.65%(金利のみの支払い)その後は、Euribo+1%の変動金利の元利均等返済です。

果たして、100%ローンを組んで賃料で返済できるかどうかは、これからの実績次第ですが、稼働率を当初2年間(利払いのみ)の場合、40%で想定し、その後3年目から50%で保守的に見た場合には、返済35年のローンの場合はなんとか返済できる見込みです。

なにせ、イギリスや北欧のゴルファーやツーリストのスペインへでのホリデイ需要は強く、しかもロンドンからフライトで約2時間30分です。ライアンエアーやEasy Jetなどの格安航空会社が、一日何便もAlicante空港にフライトを出しています。最寄りのムルシア空港までは車で10分のアクセスです。

スペインというと今、ギリシアに端を発したユーロ危機で、Piigs(ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン)の一画と言われていますが、なにせユーロ加盟国の中で4番目の大国。そう簡単には破綻はしないでしょう。Too big to failです。また、仮にスペイン経済が変調を来たし、金融危機が来たとしても、スペインに太陽が有る限り、ここを訪れるツーリストが来る限り、投資家のリスクは限定的と考えます。つまり、このようなリゾートは、国内経済よりもユーロの他の経済に支えられていると考えられるからです。確かに仮に金融危機が来て経済が破綻するとオフィス需要がなくなり、賃貸需要などもなくなり、ビジネス都市の不動産価格はさらなる下落にさらされる可能性は否定できません。そういう意味では、スペインのリゾート物件は国内経済よりも他のユーロ国の経済の情況により大きく影響を受ける構造に有るでしょう。まあ、100%ファイナンスでノンリコースであれば、十分取り得るリスクであると考え、日本の投資家にもご紹介することにしたのです。

先日のセミナーでも参加者から非常に大きな反響が有りました。ちなみに、わたしも、上の写真の庭付き、テラス付きの1階の2ベッドルームにブッキングフィー2000ユーロを払い、押さえました。(現在ローンの申請中です)

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