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3月 17
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今日から、22日までシンガポールとマレーシア(クアラルンプール)出張です。

日本は現在、大震災と原発の問題で持ち切りですが、ここシンガポールも同様です。

Strait Times紙面もJapan Disaster一色です。今日の一面には24歳の女性が日本大使館にシンガポール100万ドル(現在のレートでは約6200万円)の小切手を寄付したという記事が紹介されていました。

資産家のご令嬢だそうですが、日本の友人が多いとかとポンと寄付されたようですが、なかなか写真写りも良く注目に値します。(失礼!)

ホテルにチェックインする時にも、カウンターにさりげなくFor Japan Disasterと募金箱が設置されています。

地震、台風、火山噴火などの天災王国日本とは対照的に、まったく天災のないシンガポールでは、なかなか天災ということ自体が馴染みがない中で、今日一日行くところほぼすべてで、日本の惨状についてお悔やみの言葉をいただきました。

ところで、昨晩から外国為替市場では、円が16年ぶりに史上最高値を更新しました。今日に入っても、特に日本政府は口先介入の動きも見せないようで、どうやらしばらくは円高を容認する方向のようです。円安へ持っていって、輸出産業を後押しして景気を回復させるよりも、当面のエネルギーや資材の調達のためには円高を利用して、海外から調達することを優先するようです。

復興資金のために外貨資産(おもに米国債などのドル資産)を売って、日本に円を戻す実需とともに、投機筋もこの動きに乗るでしょうから、商社などが為替予約を終えるまではしばらく円高が続くと思われます。

しかし、一方復興のためには、財政再建も当面は棚上げになり、赤字国債も追加発行が迫られるでしょうから、中長期的には、どこかで必ず円安に向かうでしょう。この時の揺り戻しはかなりきつい物になるでしょうから、やはりここは個人の資産運用的には外貨への分散が不可欠です。

今、日本がこんな大変な事態になっているとき、円を外に出すなどという話はきわめて不謹慎な意見に聞こえそうですが、義援金等きちんと寄付をした上ですが、冷静な判断も必要ではないでしょうか?

明日は、クアラルンプールに向かいます。

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